地中に残された物的痕跡から明らかにする歴史――南米先史時代の多民族社会「シカン」の繁栄と衰退の謎 - 松本剛 - 南イリノイ大学考古学調査センター SYNODOS -シノドス-

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 シカンを中心とする先史時代のペルー海岸地域の考古学研究の概説。むかし、展覧会を見たな。図録も買ったはず。
 採録された時点から500年遡る伝承なんか、正確性はお察しだよなあ。で、データを積みあげる正道に立ち戻って、調べると、広汎な灌漑耕地が経済基盤になっていること。ゲノムや葬送慣習が異なる人々が、武力衝突なく共存していた社会であったこと。その手段として、宴会が中核にあったらしい。
 で、その社会も150年ほどで、気候変動とそれに伴う災害で崩壊してったらしい。
 研究のためのクラウドファンディングの話も。