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おもしろそう。
中東のマイナー宗教を追っかける。ユダヤ教、イスラム教、東方キリスト教と、あの辺り、ある種共通した宗教空間があるんだよな。マニ教とか、ゾロアスター教は有名どころだけど、マンダ教やカラーシャ族というのは、初めて知った。ヤズィディー教徒に関しては、ISがらみで有名になったけど…
もともと、シリア・パレスチナやエジプトはキリスト教圏だしな。
「東ローマ帝国の皇帝がプラトンのアカデメイアを閉鎖した時に、その教師たちを保護したのはペルシアだった」ってのが興味深い。そもそも、ペルシアも、ヘレニズム国家の領域だったわけだしな。思想や学問の点では、共通の土俵があったと。西欧の「12世紀ルネサンス」も、イスラム圏に伝えられていた古代の学問が、翻訳されたわけだし。
小島剛一『トルコもう一つの顔』では、トルコの独自宗教集団やそれに対する弾圧、自らの出自が分からなくなった人々などが紹介されていたな。