対馬のカワウソが、どうやらニホンカワウソではなさそうな「事情」(青山 潤三) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

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 日本列島の生物地理の話。沖縄本島などの琉球列島中部と本州・九州・四国が独自性の高い地域で、北海道や対馬などは遷移地帯となる。イリオモテヤマネコツシマヤマネコは、東アジアに広がるベンガルヤマネコの地域個体群でしかないと。とはいえ、島嶼の独自の個体群というのは、それはそれで珍重すべき存在だと思うが。


 カワウソは、海峡を突破できそうだから、最初からあれは朝鮮半島を渡ってきた個体としか思えないが。つーか、「ニホンカワウソ」という種が存在していても、もう何十年も人間の目に映らないほどの個体数だとすれば、個体群として、維持できないわな。
 つーか、ユーラシアカワウソ全体の個体群の関係自体が、整理されていないと。


 「『カワウソがいる』だけで素晴らしい」というのは、同意。カワウソが生存できるだけの、豊かな自然環境があるというのが、大事なこと、と。