佐倉色『シロクマはシェーカーを振れません 2』

 バー、ウルス・ブランに集う人々を描く物語。残念ながら、2巻乙になってしまった。絵柄も、雰囲気も良くて、好きな作品なのだが。
 とりあえず、なんとなく納まるところに納まる終わりだったかなあ。カオルと花ちゃんの恋愛関係も、なんとなくパタパタと急いだ感はあるが、こんな感じかなあ、と。しかしカバー裏も含めて、このカップル、びっくりするほど色気がないなあ。いい雰囲気になると、二人とも逃げちゃうからだろうけど。
 花の恋に気付いた従姉の空さんが介入。一応、花の最初の先生になるのか。彼女が、花のために優秀なバーテンダーを呼ぶ計画を立てて、カオルを納得させる。そして、花の旅立ち。きっちりと、花の将来を考えてるカオルも、なんだかんだ言って優しいな。そして、修行を終えて、新生ウルス・ブランの誕生で幕。
 三年たっても、あんまり体は育ってないけど…


 お客さんもいいなあ。
 冴島さんと羽山先生のカップルがいいなあ。なかなか進展しない恋。10年越しの鈍感かあ。あとは、戸丸さんのおばあちゃんとか。つーか、花ちゃんをめぐるやり取りがひどすぎて笑う。「俺ロリコンじゃねぇから!」「だから将来よ!」「あの子はアレ以上大きくならないの!!」って。そうなんだろうけど。合法ロリだw
 つーか、清良さんがいいなあ。確かに、男前すぎて、ダメ男しか寄ってこなさそうだけど…