熊本県立美術館「武蔵、熊本にきたる!」「熊本の仏教美術と歴史」「変革の煽動者 佐々木耕成アーカイブ」

 昨日の続き。県立美術館2階展示場の三室を、それぞれ占めての展示。
 最初のは、タイトル通り、熊本での宮本武蔵の活動。松井家とのつながりがあったのかな。忠利、光尚に客として遇された。一方で、養子の伊織と松井寄之の面識は、武蔵最晩年までなかったというのが興味深い。
 あとは、武蔵が絵を描いて、林羅山烏丸光広が賛を入れている作品。同時代の公家の日記を探しまくったら、武蔵の動きが見えるかもなあ。
 あとは、絵画や松井家などに所蔵された鞍や鍔などの武道具類など。武蔵の絵って、どこまで信用できるのだろうか。とりあえず、達磨図がいい感じ。
 そういえば、有名な巌流島の決闘、沼田家記の記述だと、勝負の後に弟子が殺害したってことになるのかな。この、武蔵の弟子集団というのが、どういうものであったかというのも興味があるな。


 二番目の「熊本の仏教美術と歴史」は、仏像を中心に、各種の仏教関係の美術品を集めた展示。高麗など、朝鮮半島産の伝来品も多くて、大陸との濃密な交流があったのだな、と。妙見菩薩が日本に来た時に、八代に鎮座したとか、なんか海外との関係もにおわされている感じだな。
 後半部分は、寒巌義尹と大智の教統。道元の直弟子か、孫弟子なのか。


 ラストは、熊本で生まれ、東京で活動。アメリカに渡航後、群馬で活動を再開し、今年亡くなった現代美術家の郷里展。
 ジャックの会などで、パフォーマンスメインで活動したとか、アメリ渡航前の作品は自ら破棄したとか。帰国後の画業など。なんか、一生、行動パターンが変わってない感じがする…
 なんか、今どきの現代美術家のパフォーマンスと似たような感じだな。