グランクレスト戦記 (5) システィナの解放者 (上) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 水野良,深遊
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2015/07/18
- メディア: 文庫
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ヴィラールの敗死によって、幻想詩連合の東部諸国は独立勢力「アルトゥーク条約」に結集。ラシックは盟主に推されるが、テオに従属すると固辞。代替案として、テオがシスティナを独力で解放することで、盟主の資格を証明することに。そして、連合のルクレール伯の攻勢が成功し、ノルド軍を撤退させたことで、その時間ができる、と。
アニメで行き当たりばったりだなと思ったが、実際に、行き当たりばったりだったのか。しかも、準備した装備は、大渦に飲み込まれて、ほとんど着の身着のままで上陸。魔境に隠れ潜みながら、分断統治で心が折れた住民たちを動かそうとする。で、万策尽きて、テオの故郷へ向かう。
テオが故郷を出た経緯。そして、幼馴染を使ったロッシーニ家の罠。それにあえてかかったテオの真意を知り、立ち上がったマルザ村の人々の支援を得て、ロッシーニ家の三男を倒すことに成功する。
しかし、この程度では、住民が立ち上がるうねりを起こせない。人々の心を動かすために、システィナを大陸から隔てている魔境、混沌渦を鎮めることに。で、以下、次巻と。
せめて、100人くらいは手勢連れて行くべきだったのではなかろうか。そうなると、今度は補給が続かないのか。そうなると、一騎当千の戦力で攻勢された、現在のテオのパーティは最適解なのかな。
末尾は外伝の、マリーネとアレクシスが、知り合い、愛し合うようになった経緯を描く。結局、両方とも、一目ぼれというか、運命的出会いというか。マリーネさん、強いなあ…