民俗武芸の旅:暮らしの中の古武術(魚拓)

 いよいよ、ジオシティーズが明日までと言うことで、駆け込みで対処。魚拓取ったり、フリーソフトを導入して、サイトごとコピーしたり。サイトごとダウンロードするソフト、サイトのページごとにいちいち保存するよりは速くて楽だけど、最近、フリーソフトを自分のパソコンにインストールすること自体が気疲れする。なんか、やらかしてんじゃないかみたいな感じで。なんか、めちゃくちゃ疲れたのだが…
 トロイの木馬読み込んじゃうとか、ソフトにセキュリティホールがあるんじゃないかと考えるとねえ。まして、外から取ってくる系のソフトだし。
 しかも、一つ、使いこなせなくて、別のを探してくることに。
 なんか、嫌気がさしてきたので、最小限の保存で済ますことに。


 つーか、魚拓って、IPアドレス一つから、一日に60ページしかできないのか。早くから手をつけとくべきだったな。


 で、手動で手間をかけて保存したのが、表題のサイト。
www.geocities.jp
megalodon.jp
 神社の祭礼などで演武が行われる、民俗武芸を探訪したサイト。
 中近世の日本社会が、基本的に「惣村」という制度の下に編成されてきた、その軍事的側面の痕跡が、まさにこの祭礼で実践される武芸。水や境界争い、一揆、もっと前には落ち武者狩りなど、一般民衆でも武力闘争との関わりは不可欠であった。そして、その「村の武力」を維持するための訓練が、このような祭礼時に演じられる武芸だったのだろう。お祭りの練習と兼ねられて、効率的でもあるし。
 その、証拠をまとめて残している点で、このサイトは貴重だと思う。
 一見して、棒術が多いのは、近世の体制下での武力衝突禁止の影響かね。棒なら、武器使ってないもんと言い抜けできる。近世の一揆では、刀剣や鉄砲などの「武器」の使用が避けられたというのも関連しそう。とはいえ、実際の内容は刀も使ってるんだよな。


 ちなみに、民俗武芸だとこのサイトしか出てこないが、民俗武術だと、いくつか関連文献がヒットする。


 以下、あちこちの演武を実見した紀行を魚拓したリンク。インデックスページの魚拓からは、リンク切れになってしまうので。
第1話 猿投の棒の手
第2話 新井の太刀振
第3話 籠神社の葵祭
第4話 ケンケト祭
第5話 西神野の杖踊
第6話 貝津田の棒の手
第7話 尾張旭の棒の手①
第8話 尾張旭の棒の手②
第9話 安良の棒の手
第10話 山北の棒踊
第11話 吉野の棒術
第12話 西津の七年祭
第13話 高浜町の太刀振
第14話 金沢の獅子舞
第15話 蒲江の振物
第16話 小木田の棒の手
第17話 宮口町の棒の手
第18話 三引の獅子舞
第19話 高千穂の棒術
第20話 窪の棒術
第21話 原馬室の棒術
第22話 滝尻の草棒ささら
第23話 旭町の棒の手
第24話 藤岡町の棒の手
第25話 木の杖術
第26話 道地の棒つかい
第27話 市川の棒つかい
第28話 東吉原の振物
第29話 大島の流儀
第30話 基山町の災拂
第31話 小木の棒の手
第32話 三島の棒術
第33話 四郷町の棒の手
第34話 上川原の棒術 
第35話 バッパカ獅子舞
第36話 中妻の獅子舞棒術
第37話 立川の獅子舞棒仕
第38話 西戸倉の棒つかい
第39話 瀬戸岡の棒術
第40話 上三林の棒術
第41話 下根の棒剣術
第42話 小谷の棒術
第44話 広田の棒術


 関連:
 これは、外国の「民俗武芸」
reki.hatenablog.com


 こちらは、「民俗武術」研究者の記事。
synodos.jp