『世界の艦船』2019/6号

世界の艦船 2019年 06 月号 [雑誌]

世界の艦船 2019年 06 月号 [雑誌]

 久しぶりに、あっさりと読了。今回の特集は、世界各国の新型水上戦闘艦
 レーダーの平面アンテナとステルスデザインが普及して、ずいぶん、デザイン変わったよなあ。なんか、めちゃくちゃカッコ悪いお船も、いろいろ。そもそも、イージス艦があんまかっこよくないよなあ、イタリアの新フリゲート艦が、CG見た限り、泣けるほどカッコ悪い。あと、スペインのF-110系とか、相変わらずだね。シンガポールコルベットインディペンデンス級、船体はともかくとして、塔型マストの形が、なんというか…
 海自の船も、艦橋の上段に平面アンテナ貼り付けて、確実に微妙になっている。あさひ級とか。3900トン級も、全体的デザインはともかくとして、あのマストは実現すると、インディペンデンス級の二の舞になりそう。


 あとは、第三世界フリゲートコルベット級の新型艦の出現。そこに占める中国製艦艇の割合。エジプトとアルジェリアが、それぞれ2クラス整備しているのが印象的。どっちも、オイルマネーか。アルジェが独中、エジプトがフランス一国と、調達先の選択も興味深い。


 最近、ロシア艦、あか抜けたデザインの船が増えたなあ。ステレグシュチイ2型とか、アドミラル・ゴルシコフ級とか。一方で、リーデル級の模型の三段パゴダマストはどうだろう…
 現在計画中のミサイル・フリゲイト、20386型、完全にミニ・ズムウォルトなのだが。


 韓国のフリゲイト艦テグが、一見して、トップヘビーに見えるのだが。大丈夫か。しかも、推進システムに不具合とか。
 ドイツの新型フリゲイト、バーデン・ヴュルテンベルク級、公試中に不具合続出で就役が遅れているが、それを別にしても、戦略環境の変化がつらい船だな。とりあえず、対艦ミサイル積んでいるから、対水上艦戦闘能力はあるが、防空・対潜能力はゼロ。その辺のコルベットかOPVなみの能力しかないんだよなあ。むしろ、高速輸送艦だよなあ。今後の重荷になりそうな感じがする。


 あとは、アメリカの予算要求を解説した、竹田純一「装備体系に激震! 空母削減と大型無人水上艦」が興味深い。空母トルーマンの核燃料積み替え工事RCOHをやめて、早期退役。一方で、無人水上艦にリソースを投入する方向だそうな。新艦取得費用は、減速。なかなか厳しそうだな。無人水上艦ねえ。あんまり、安くはならなそうだけど。
 岡部いさく「世界のOPV事情」も興味深い。それなりの大きさと性能、ヘリの運用能力などが必要。で、それを満足させると、相応のお値段になってしまう。なかなか難しい話。そう考えると、海保やコーストガードのような警察組織にしてしまうほうが、船の仕様を割り切りやすいのかねえ。