瀬尾つかさ『サイバーアーツ 1:真紅の虚獣』

 ここまでは、風邪引く前に読んでいた本かな。なんとなくノリが悪いときに読む、瀬尾つかさ。再読。
 やはり、そこに情報があれば反射的に盗み、騒ぎがあれば頸を突っ込む無法ヒロインさんがいいなあ。凄腕ハッカー


 脳にナノマシンを注入し、それによる量子通信で常時ネット接続できるようになった世界。主人公ナジムは、非常に存在感が薄く、その状況をやり過ごして生きていた。しかし、クラスメイトのレンと道路でぶつかったときから、運命の歯車が回り始めて。
 よく考えると、ナジム、チートキャラだよなあ。まあ、知らない間に影薄くされたり、思考制御されたりと、人体実験されているキャラでもあるけど。


 人々のV2ウェアを乗っ取っていく「ゼノ」の正体は何なのか。ナジムの兄はなにをしているのか。つーか、ナジムの両親はどうなってんのとか。いろいろと先が知りたかった作品だが…