熊本博物館「生命のれきし:君につながるものがたり」

 リニューアル後は、連続的に特別展を開いているな。中の人の事務負担たるや…
 国立科学博物館とのコラボミュージアムと銘打った展示会。地球の誕生から生命の歴史を、化石や鉱物で紹介するコンパクトな展示。バージェス頁岩や大型動物の化石がだいたい複製だったのが残念というか、そういう物かなというか。


 バージェス頁岩の生物の小ささが印象的だな。体の全体が揃ったアノマロカリスの標本の複製が出ていたけど、その個体の体長がおよそ20センチ。ハルキゲニアとか、数センチなんだな。本とかで見ると、拡大されているから意識しないけど、本当に小型の生き物で構成されていたのだな。というか、そんな小さい標本をクリーニングするのが大変そう。


 あとは、ファギシテスやヘリオリテスといった古生代サンゴの化石の産状の差。スウェーデンのゴトランド産の化石は、立体的。それに対し、九州で産する石灰岩中から発見される同種の化石は、ガッツリ圧縮され、石灰岩にパッキングされている。石灰岩中のサンゴ化石をみなれているだけに、ゴトランド産化石の姿はちょっと衝撃的。


 保存の良い植物化石に萌える。