樋渡りん『冠さんの時計工房 2』

 相変わらず、綾子さんがかわいい。
 第7話、8話では、運動に精を出す綾子さん。7話の競泳水着が良いっすね。ふとももが。

 水遊びするくらいならダイバーズウォッチは装備過剰、と。飽和潜水用とスキューバダイビング用なんて区分もあるのか。


 ちょくちょく、顔を出す女子高生、寧々の親子関係をめぐるエピソードがメインかな。二代続いての鉄道員の家系か。鉄道の運転士は、どうしても時間に細かくなる。時計の時間調整のズレから、アメリカで大事故が発生。そのため、鉄道用に時間の狂いの少ない時計が作られるようになった。今は、電波時計とかありそうと思ったが、電波時計も電波が届かなくなれば、素の時計の性能に左右されるわけね。
 で、おとなりの雪枝さんにそそのかされて、寧々の父親の仕事場、列車に乗りに行くことに。親子の微妙な距離感が印象に残る。


 ラストの第12話は、寧々の友人沓子の時計選びから、綾子さんとその師匠の回想エピソード。時計師は名探偵。長々と悩んでいる人の選ぶ時計がわかる、か。
 肌身離さず使うものだから、悩むかもなあ。私などは、道具の維持ができない質なのを理解したので、こういうのは乱雑に扱っても惜しくないようなのを選ぶようにしているけど。そういえば、長らく腕時計を着けてないけど、改めて買うかなあ。