『スケールアヴィエーション』2020/1号

Scale Aviation 2020年 01 月号

Scale Aviation 2020年 01 月号

  • 発売日: 2019/12/13
  • メディア: 雑誌
 筆塗り仕上げの紹介特集。いろいろな手法の筆塗りが紹介される。付属のDVDを見る時間と気分を捻出するのにけっこう時間がかかってしまった。これそのものを読んだのは、もう、1、2ヶ月前か。


 面相筆で筆塗りしていく田中克自氏の飛燕とJu88G-6、増田史郎氏のIRA80、うずまき氏のFw190と飛燕、松本州平氏のB-26、ふみてし氏の零戦、高久裕輝氏のサンダーチーフ。
 書籍も出している田中克自氏の塗装技法については、DVDの映像付き。何度もラッカー系を重ねるだけに、下の塗料を溶かさないように軽く早く、さっさっと塗っていく。逆に、塗り分けが弱点かな。紙面の写真ではそれほどでもないが、DVDだと、尾翼のマーキングの輪郭がちょっと気になる。あとは、雲形迷彩は筆塗りで仕上げるのがきっついなあとか。どちらにしろラッカー系だから、私には敷居が高い。
 増田氏の作例は黄色や緑の部分を、近似色で下塗りしているのが特徴か。うずまき氏の作品は、エアブラシで下塗りして、最上層のシルバーを筆塗り。それによって、質感を作り上げるとのこと。
 松田州平氏の作例が、アクリル塗料を使っているだけに、一番参考になるかな。ライフカラーとファレホを薄く溶いて、三回重ねる。その後、パネル中心部分に明るくした色を塗って、グラデーションメディウムでぼかしている。グラデーションメディウムって、画材でもあるのかな。剥がしが、拡大すると筆でこすり取った感じなのが、ちょっと気になる。
 ふみてし氏は、ブログなどでもおなじみの、超絶技巧に走らない人の楽しみ方の提案。最初にクリアーブルーと紫を混色した物を下地色として塗るのが特徴か。
 ラストの高久氏の作例は、オールドキットは筆塗り銀が向いているという話。いろいろな塗り方で味が出てくると。
 しかし、作例となると、やはり1/48以上の大きさが基本なのかねえ。個人的には置き場所に困りそうだけど。


 特集外では、ハセガワのミラージュF1とビジランディも印象的。かなりの旧キットをディテールアップ。スジ彫りの彫り直しは基本か…
 あとは、日航のDC-4とか、1/32アグレッサー塗装のF/A-18A+、朽ち果てたTa152ジオラマなど。