西洋剣術関係記事・動画メモ

 『中世ヨーロッパの武術』がおもしろかったので、関連情報を検索。ここ20年くらいで、中世後半から近世にかけてのヨーロッパの武術に関する理解が急速に進んでいる状況か。で、それが日本語で紹介されつつある。
 似たような技術レベルだと、似たようなやり方が出てくるものなんだな。日本だと、必要なくなったのが200年ほど前だからなあ。


 ファンタジー世界でも、対モンスター戦術の流派とか、いろいろできあがりそうだな。種類によって効果的な流派が違うとか、アプローチ違いとか。考え出すと、頭痛くなりそうだけどw


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 これ、冒頭の動画は、モンタンテ術だよね。大剣でぶった切る手法。あと、下の方の巻き藁をぶった切ってるレイピアが、まさに、刺突と斬撃両用の特色を示しているな。もともとのレイピアは長くて、かなり頑丈な剣だった。三銃士あたりの剣は、レイピアというよりはスモールソードと考えた方が良いのかな。


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 日本でも、似たような技術は存在する、と。ヨーロッパの場合、もっと積極的に引っかけて、ひねって、転かすための技術になっているようだけど。
 日本の場合、介者剣術があまり伝承されなかったから、違うように見えるのかねえ。なんか、投げ飛ばしたりする技が多かったそうだけど。
 西洋武術は「決闘術」なんだよね。実際の戦争でどこまで利用価値があったのか。これは、日本の戦争でもそうだろうけど、日本の戦国時代あたりの戦争だと、乱戦局面があるからより直裁的に戦争の技術だったんだろうなあ。


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 全身鎧で身を固めた人間と戦うなら、剣よりも、ハンマーだの、ハルバードのほうが使いやすそうだなあ。ハーフソードで、投げ飛ばして、突くなり、柄頭でぶったたく方が、普通に剣で切るより有用そう。
 こういう武術が有用な場面って、決闘以外だといまいち思いつかないけど、16世紀にポルトガルの航海者がモルッカ諸島で無双した時は、こういう技術が使われたのだろうなあ。
 肌に密着しているチェインメイルなら、重い剣でぶっ叩いたら、それなりにダメージが入りそうだけど、プレートだと、隙間を突くがメインになる。
 『中世ヨーロッパの武術』によればぶん殴る剣というイメージはヴィクトリア朝の学者が出所らしいけど。ドヤってたおじさんも、さらに前の人にドヤられていたことを忘れてはならない。
 ヨーロッパの剣術も、100年以上直通で伝承がたどれるものがある、と。


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 1990年代だと、こういう研究誌でも、「鎧もろとも打ち砕く」というイメージなんだよな。


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 同じ長さの武器二刀流は不合理…


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 刃に当たらないようにもってるのか。


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 最小限の動きで倒す感じか。


 動画。

 『中世ヨーロッパの武術』で紹介されている型、そのままだな。相手の剣を外に押しやりつつ、斜め上から突いたり、切ったり。あとは、バッと懐に入り込んで投げ飛ばすとか。



 後ろ何やってんのw
 滑らせながら、頭や腕を突いたり、切ったり。金属の擦過音がきついぜ。


 ポルトガルの伝統棒術らしいけど、なんとなく剣の練習っぽい型だな。短いのはファルシオンみたいなのを模擬してるのかな。



Longsword techniques: Zwerchhau, absetzen, nachreissen
 くるっと回して、逸らすわけか。スローモーションじゃないと、全然動きが見えない動体視力だけど…