閃光のハサウェイ公開記念ということで、バンダイチャンネルの時限公開を視聴。映画館で見た覚えはあるが、当時は全然理解できてなくて、まともに見たのは初めてという感じだな。34年前かあ。
当時は特になにも感じなかったが、チェーンさんがやけにかわいいな。キャラデ的にはそれほど好みではないはずなのに。アムロがララァの夢を見た直後、外で待ってるシーンがなんかぐっとくる。あのあたりの距離感に英雄とファン的な距離感を感じるな。
シャアの女性遍歴もだけど、アムロもなかなかだよねえ。
あと、クエスの周りを不幸にしていく狂気がなかなかのドン引き。彼女を抱擁するに足りなかった実の父親、その代わりをアムロとシャアに求める。ひたすら父親を求めて、殺人マシーンになっていく姿がなあ。なまじ才能があったばかりに。
実の父親を手にかけ、ギュネイとハサウェイを狂わせる。ギュネイは彼女が欲しいばかりに、身の丈に合わない野心を持ってアムロに敗北。ハサウェイも取り返しの付かない罪を犯すことに。冒頭のクリスティーナたちもぶん殴られてるし。
ギュネイの子供っぽさが、むしろ好感もてる感じだなあ。
実のところ、最初に「この子と宇宙に行くのなんて嫌だ」といって離れていった父親の愛人か後妻さんが一番まともな感性だったんじゃなかろうか。
テロリスト的な感覚で考えると、自浄作用の望めない地球をどうにかして、全部自分たちと同じ境遇にしちゃえという考え方は分かりやすい気がする。ちょうど良く、重力井戸の底という弱点を抱えてるし。
で、F91でも同じ発想が、別の方法で試みられるわけか。いや、鉄仮面とバグの発想はエグいけど。
しかし、宇宙世紀の100年の間に、コロニーが三つ、小惑星一つ落っことされると気候変動は大きそうだなあ。寒冷化するか、ある程度時間が経つとむしろ気温が上がるか。どっちなんだろう。
しかしまあ、最後に2人が叫んだのが、結局ララァのことだったあたりに、ニュータイプでもわかり合えない人類って感じがするなあ。サイコフレームで光を見せつつ、それは無力感がある光だよなあ。閃光のハサウェイ、F91と地球でスペースノイドに無関心な地球政府という構図は変えられなかったわけで。
閃光のハサウェイ、映画みるかなあ。結末を知ってるだけに、どうも食指が動かない。