石塚千尋『ふらいんぐうぃっち 10』

 夏だ、帰省だ。ということは、作中時間では4ヵ月程度しかたってないのか。いや、そんなことないよな。どうだったっけ。


 冒頭、55話は自作のお野菜お裾分けのお話。余ったお野菜を知り合いに配りに行ったら、大量のお返しをもらって運搬に苦労するお話。実際、ガッツリお返しが来るんだよね。自分でやったことはないけど。あとは、圭君のクッキング。家事力高いなあ。


 残りは横浜激闘編。
 出発までもおもしろいなあ。放浪して実家に寄りついてない茜が電話でおかんに捕まって怒られたり、協会の支部で試されたり。
 電話口で捕まって1人じゃ怖いんで真琴と一緒に帰りますとか言い出すあたりが楽しい。あとは、横浜でも仕事が出来るように魔女協会に顔出して申請していたら、いきなり支部長にテストを受けさせられることに。「予言」に関わりがあると思われる真琴に興味を持ったようで、支部内を走り回ることに。しかし、すぐに仲良くなる才能うらやましい。
 視線を逸らすと瞬間移動しちゃうぬいぐるみ、瞬きをしてはいけないというのは地味にキツイw


過ぐる日光と闇が同じ籠からでた/そこから現世のつばなれが始まる/子の実は癒やされ熟し芽が開く/光と闇は東の足を止めこの導き手となる/子はその先道を選ばなければならない/子は十の人となるか一つのままか

 これ、千夏ちゃんが重要人物ってことか。意外とたいしたことの無い予言だったりして…


 で、横浜に移動。チトさんとケニーさん、ぬいぐるみに扮して電車に乗るも、チョロチョロ動いてるのを子供に見られてあせるシーンも。
 横浜では幼なじみと再会。ミコと真琴のライバル対決。習得した魔法の見せ合いでは、謎マンドレイクがコピーの術に勝利。しかし、触ると溶けるとかドッキリか、事件のアリバイ作りしか使えない感じがw
 その後は魔女のミコ、一般人の弥生とともに仕事を受けて、相変わらず競争。お寺の周囲だけ雨が降り続けている謎を解明するのが任務。で、招き猫たちに取り囲まれる一同。しかし、何を言っているのか分からなくて追い返される。
 3人がどうするかなやんでるところで、杏子に出会って、彼女は何を言っているか理解できて一気に解決。語学に強いというのはほんとうらやましいですね。つーか、これ、誰に報酬がいくんだろうw


 ミコのコピー術をあっさりマスターして父親にイタズラを仕掛ける茜さんが良い。なんかいつもの姉といったポジションから甘えん坊になってるw
 しかし、予備知識なしで、いきなりどろっと溶けたらトラウマ物だわ。よくお寿司が無事だったなあw