ここしばらくで読んだなろう小説

『逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります』

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 とりあえず、第一部読了。
 断罪され、修道院に追放された悪役令嬢は、移動途中で賊に襲われ殺されてしまう。最後まで付いてきてくれた侍女や御者を死なせてしまったことを悔やみながら。しかし、気がつくと、3年前、学園入学直前に逆行してしまっていた。しかも、魔力を失って、まともに歩くのも難しい体になってしまう。
 しかし、それは贖罪のための救いだと、自らの視野を広げようと決意するラシェル。魔力を失った婚約者は用済みだろうと、婚約の解消を申し出ようとするが、なぜか王太子のほうが興味を持って近づいてきて…
 とりあえず、車椅子の病弱令嬢とかツボですね。比較的はやく、闇の精霊と契約して日常生活は可能になって、転地療養とか、学校に行ったりするようになるが。
 やり直しの人生で、視野を広げ、よりよき者になろうと努力するラシェル。それを見ていて、惹かれていく王太子。二人は恋仲になっていく。しかし、魔力喪失や不思議な行動を取る「聖女」といった障害によって、王命で婚約解消を命じられてしまう。恋仲の二人は、互いを離さないために奮闘を続ける。ラシェルは、魔力を失った原因を求めて、かつて命を失った場所へ赴くが。
 いや、王太子にのぼせ上がって聖女の毒殺まで謀った悪役令嬢が、完全に聖女にクラスチェンジという落差がすごいなあ。とりあえず、魔力を取り戻して、王太子との婚約は確実なモノにできたけど、いろいろと残されているなあ。そもそも、「闇の精霊王」に生き返らせてもらう代償は、なんなのだろうか。「私をあげる」と言ってしまってるわけで、王太子とラシェルの恋路は、まだまだ山あり谷ありっぽいなあ。隣国から闇の精霊が退いた理由も気になるところだし。そういえば、前世で殺害された経緯も謎なのか。
 とはえい、二部は更新が時間かかってるから、ゆっくり読むかなあ。

『婚約破棄のはなし ~後の祭り~』

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 見かけはめちゃくちゃ儚げだけど、与えられた加護が「怪力」で普通に強いというギャップがいいなあ。
 幼なじみと思い合い、婚約の寸前まで行っていた子爵令嬢クリスティーナ。しかし、王家からの横槍で第二王子の婚約者にされてしまう。第二王子に真面目に向き合おうとするクリスティーナだが、「成人の儀」前日のパーティで、刺繍の不出来を理由に婚約を破棄されてしまう。
 国外追放を命じられたクリスティーナに対して、幼なじみが隣国で一緒に暮らすことを提案してきて。
 実は、クリスティーナは秘密にしてきたが「神の愛し子」であり、刺繍が下手なのも力の制御が難しいからであった。パーティの翌日、それが発表されて、王家は慌てて彼女を取り戻そうとするが、時すでに遅し。
 第二王子とその両親は立場を失うことになる。見事なざまぁ展開。

『もう疲れました:優しさの裏側』

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 二度裏切られ、傷ついた令嬢が、裏表のないやさしさを受けて癒やされるお話。
 裏切った男たちが、どっちもなんというか。まあ、世界が広がったときに、どっちにのめり込んでしまうのはしょうがないだろうけど、別のことイチャイチャするのはアウトだわな。つーか、略奪愛を狙ったアランのほうがアレだよなあ。

『罠にはまって仮の側妃になったエルフです。王宮で何故かズタボロの孫(王子)を拾いました。』

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 騙されて借金まみれにされ、破産者の腕輪で王都から離れられなくされたエルフのサンドラは、王の側室にてしまった。しかし、出身の村の人々にかけられた、意に染まない接触をはじく結界で手籠めにできない彼女は、王宮の居候状態になる。
 いつの間にか、義理の娘、孫を大量に養う肝っ玉母ちゃん状態になってるのが楽しい。
 そして、最後は、幼い頃から育ててきた子にガッツリ心を奪われてしまう。
 義理の息子の嫁が、お姉様と寄ってくるのが楽しい。最初のエピソードと矛盾しているような気がするが…

『それは業務外です、旦那様』

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 メイドのレイラは、雇い主から臨時にパーティのパートナーになるように頼まれる。それは業務外だと断るが、いろいろとおまけで承諾することに。
 コメディで、いいとこのお嬢さんだけど自由人なヒロインかと思ったら、後半明かされる過去がなかなかきつい境遇だった。男に言い寄られて、襲われかけ、見せしめ的な純潔裁判にかけられる。それは、晴らすことができたが、家から勘当。さらに、地元で仕事が得られず、首都に移動。そこで行き倒れてしまう。
 つーか、最初から守られていたのだな。

『親友に婚約者を奪われた侯爵令嬢は、辺境の地で愛を語る』

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 話の筋としては、婚約破棄の後、アプローチしてきた彼に焦らされまくった話なんだけど、不安になりつつ待ち、疲れ果てたところで一発逆転と意外と面白く読める。
 婚約者と親友が一目惚れでくっついてしまって、泣く泣く初恋を諦めたヒロイン。そこに、婚約者の親友、騎士ロベルトがアプローチして、片想いだった婚約者を振り切ることができた。
 しかし、元親友は悪い噂を流しまくるは、肝心のロベルトとの文通も滞り気味。疲れ果てたヒロインは、婚約を申し込んできた辺境伯の申し入れを受け入れる。
 実は、それは、公爵の三男とはいえ、爵位を受け継げないロベルトが、ヒロインとの身分差を埋める最終手段だった。試練の末に、愛する人と一緒になれてめでたしめでたし。

『やってもいない王子殺しの罪で私が処刑? 関係者の皆様、地獄に落ちて後悔してください』

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 パーティの会場で第三王子が殺害、主人公ルーシーは、妹に殺害しているところを目撃したとやっても居ないことを言い立てられ、冤罪で処刑されてしまう。しかし、彼女が犯人であるということに疑いを持った第一王子に、火炙りの現場ですり替えられて、生き延びる。
 そして、密かに犯人捜しをすることに…
 まあ、死刑になる事が分かっていて、ウソの証言していたら普通に殺人行為だよなあ。

『婚約破棄から始まる悪役令嬢の監獄スローライフ

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 深夜テンションで一気読みしてしまった。なかなかおバカなコメディ。これで国が立ちゆくのだろうかw
 サイコパス系な公爵令嬢のレイチェルは、馬鹿王子がパーティの場で婚約破棄を企んでいる情報を事前に掴み、地下牢にあらかじめ物資を運び込んで、王妃教育をサボっての自堕落生活を目論む。
 予想通りに地下牢に放り込まれた彼女は、内側から施錠して、籠城、持ち込んだ物資で優雅な休暇生活を楽しむ。一方、レイチェルに吠え面をかかせたい王子は、彼女の嫌がらせや嫌がらせへの反撃から、逆に追い詰められていく。
 国王夫妻も、親の公爵夫妻も、宮廷の連中も、レイチェルとの関わり合いを避けて遠巻きにしているのがおもしろい。そして、最強は王妃教育を担当する先生二人だったw