ロゼ『ヒロインが来る前に妊娠しました:詰んだはずの悪役令嬢ですが、どうやら違うようです』

 デートで雨に降られて避難した小屋でいたしてしまって、一発で妊娠したところで、前世の記憶と乙女ゲームの知識を思い出す主人公フェリー。しかし、婚約者のミューゼは変わらず甘々、過保護で。つーか、基本的には「悪役令嬢」がスパダリな溺愛婚約者に介護されまくるお話。階段ではお姫さま抱っこが基本で、「ヒロイン」の悪意もガッツリガード。
 そもそも、「ヒロイン」も攻略に熱がないし、メインヒーローの王子は本命にだけヘタレの軽い男になっているし、その婚約者はかわいらしいツンデレで相当いい人だし。
 最後は王太子の婚約者シャーリンが、半ば強引に「ヒロイン」にカウンセリングを受けさせ、それで「自分がヒロイン」という思い上がりが修正される。小説のイラストレーターになって、攻略対象外の人物とお付き合い。
 王太子と悪役令嬢は無事くっついて、他の攻略対象も相応の人と婚約していく。


 つーか、フェリーさん、溺愛されてお世話されまくって、それを自然なことを享受しまくっているという訓練されっぷり。ミューゼのライフワークはフェリーをお世話することという。なんというか…
 つーか、基本的に前世推しからの今世恋人で、フェリーさんも壊れた勢いでミューゼマニアだよなあ…