熊本市現代美術館「NOT PERMANENT BUT PERMANEN東儀一郎が見た昭和の坂本」展

 2020年の球磨川水害で被災した、アマチュア写真家東儀一郎氏が1960年代から70年代にかけて撮影した写真をレスキュー、お披露目する展示。
 坂本村に、西日本製紙の工場が操業していて、ダムがあまりなかった時代の球磨川流域の姿を写す。跡地は、今は公園となっているようだ。製紙工場の日常やイベントのスナップ写真。割と頻繁にあったらしき水害の被害。球磨川での鮎釣りなどのレクリエーション。昔の交通のあり方など。
 思わず、写真に撮ってきてしまった。
 写真を展示している枠は、撤去された建物の建具を利用しているそうな。木製の建具かあ。


 西日本製紙の工場。いかにも、狭いところに工場を押し込みましたという感じが。




 水害の状況。橋が落ちたり、家が泥に埋まったり。当時でも、500ミリ降ったら大被害だっただろうなあ。






 荒瀬ダムで、遡上できずに溜まっている鮎を引っかけて釣るガックリ掛けをする人々の写真。手前の不思議な形のリールが印象深い。これ、一般的に普及していたものなのか、お手製なのか。



 油谷川。なんか、護岸が石垣で印象深い。



 沈下橋。今はないようだけど。



 現存して、水害から復旧した鶴之湯旅館と、駅と旅館を結ぶポンポン船。



 牛。そういえば、本展示の写真に車の姿は少ないなあ。モータリゼーション直前の姿。重い物運ぶには、馬より優位だったらしいけど。