熊本歴史探訪編集委員会『熊本歴史探訪ウォーキング』

熊本 歴史探訪ウォーキング

熊本 歴史探訪ウォーキング

 熊本市を中心に、県下全域の歴史を体感できるウォーキングコースを紹介する本。
 2014年刊行の本だけど、その後、熊本地震が発生して、ずいぶん、紹介されている寺社とか、文化財が破損しているんだよなあ。地震の破壊力を再認識させられる。
 一コース4ページで、最初に写真頁、続いて地図と解説、後ろ2ページが立ち寄りスポットの紹介という構成。ウォーキングコースの紹介としては、スポットの紹介が5カ所程度というのは、かなり寂しい気がするが。あと、行ったことある範囲だと、そのルート取りはどうかなと思うところも。
 つーか、熊本市街地横断の宮本武蔵めぐり109分とか、御船町の中心部から山に分け入って230分は、かなり無理があるんじゃなかろうか…


 お寺も紹介しているけど、アポなしでいきなり訪れても大丈夫なのかなあ。どうも、お寺は敷居が高く感じる。お寺の訪問の仕方とか、よく分からないなあ。


 内容としては、あまり縁が無い芦北とか、水俣、日奈久あたりが興味深い。あのあたりだと、そこまで行くのに時間がかかってしまうんだよなあ。あと、歩きだと、どうしても機動力が足りないのが問題。

水瀬るるう『大家さんは思春期! 11』

 中学二年生の秋から冬。運動会に、文化祭に、ハロウィンに、クリスマスに、お正月に。全力で動き続けたチエちゃんも、お風邪を召してしまう。まあ、そういうことあるよなあ。キャパを無視して突っ走ってしまう。ラストの「おかあさん」というのが、意味深だなあ。母親登場フラグかな?


 文化祭の微妙に手抜きなメイド喫茶が、ちょっとおもしろい。昨年気合い入れすぎたので、先に準備しておいたお菓子とドリンクをサーブするだけ。メイドさんは、ただ、自然体で遊んでいるだけという。なんか、微妙にこう、アレな感じのメイド喫茶が。レイコさんの気合いの衣装提供で、クオリティだけは高くなるんだよな。
 やたらと目立ちまくって、他のクラスの宣伝にもなってしまうと言う。別の組のドレスのお嬢様とコラボがw


 あとは、熊川さんの骨折のエピソードとか、コインランドリーの井戸端会議に参加するようになった前田さんとか、屋台風のセットを作ってチエちゃんラーメンとか。なんか、楽しそう。
 毎週楽しみにしている時代劇の最終回で、チエちゃんが調子を狂わせる回もおもしろい。他の人もチエちゃんを気にして、気もそぞろw
 いつもきっちりとしている人がグダグダだと、そりゃ、気になるだろうけどw


 酒粕粕汁かあ。そろそろ、美味しい季節が近づいてきたなあ。


 友達の家族ネタでは、ラストになるのかな。マユさんパパママも、納得のチエちゃん。保護者に大人気だね。しかし、ルンバを三機常時巡回とか、スマート化しまくりとか、なかなか金持ちというか、マニアな家族だなあ。

福岡地方史研究会編『エリア別全域ガイド:福岡市歴史散策』

エリア別全域ガイド 福岡市歴史散策

エリア別全域ガイド 福岡市歴史散策

 福岡市って、思ったより広いんだな。博多湾を囲むように志賀島から西浦崎まで。博多・福岡の双子都市をはじめ、香椎、箱崎姪浜、今宿といった、もともとは独立した町場を吸収している。南の方は佐賀県境の山地なのか。改めて地図をみると、県域の北西に偏った立地だな。
 とはいえ、平成の大合併後の熊本市もめちゃくちゃ広くなっていて、現状では50平方キロほど広くなっている模様。でも、人口は半分以下なんだよな。


 先日、久しぶりに福岡行って、ちょっと歴史に興味を覚えたので、借りてみた。持ってて便利そうな本。けど、思ったより膨大な感じで、意気阻喪。数年に1回行くくらいの頻度じゃ回りきれない。古代以来の港湾都市である博多に、近世城下町である福岡が隣接して建設されて、現在の福岡市の骨格が作られている。とは言え、現在の福岡城の中枢部には、中世の太宰府警固所の城があって、都市的集落は存在したかも。
 福岡空港近辺がおもしろそう。古代から、稠密に開発された土地のようで、歴史の教科書に載っていた板付遺跡も、ここらあたりにあるのか。空港の西側の低地は、弥生時代の環濠集落が複数あるようだし、興味深い。空港まで高速バスで行って、タクシー捕まえれば、すぐに行けそう。
 あとは、唐津街道の旧道を移動してみたりしたいが…


 天神で買い物したり、大学のキャンパスにいったりはしたけど、他のところにはあんまり行ってないなあ。都市を見て回るなら自転車が良いが、レンタサイクルは予約制が多くてなあ。なにやら、メルチャリなるシェアサイクルの実証実験をやっているから、これが一番便利かなあ。アプリ入れるのに抵抗感があるけど。あと、これ、どこかに止めて施設に入るというのが難しそうだけど、どうすれば良いのかね。
hachi13.com
manetatsu.com
loveschoolfor20.com

今日も引きこもり

 うーん、ここのところ、作戦目標がないと、出かける気にならないんだよね。春から、帯状疱疹、胃腸の調子悪化、ジンマシンと切れ目なく体調悪化が続いていて、出かけられない。
 ちょっと暑い位の快晴だったが、今日もゴロゴロ。その割に、読書が進んでいるわけでもなし…


 しかし、三重県以東、全域で河川氾濫と土砂災害が発生しまくっている広域災害のせいか、被害状況の把握が遅れているなあ。福島と宮城で、多数の死者が出ているのが驚き。正直、台風のスピードも上がってるし、水害はあっても、これほどの規模になるとは思いもしなかった。とはいえ、500ミリくらい累積で降っているようだから、九州でも、これだけ降れば十分被害が出るよなあ。しかも、事前の報道が関東圏に偏っていたり、深夜以降に氾濫発生と悪条件が重なった。昨年の西日本豪雨なみの死者が出ているのかも。
 あと、信濃川を中心に落橋が多いのが、台風19号の顕著さという印象。結局、いくつ崩落したのだろうか。
 丹沢山地から秩父山地あたりを中心に、長時間の豪雨に晒されたし、土砂災害の規模も大きそう。すでに、ネットでは、嬬恋村草津温泉、軽井沢あたりの被害状況が投稿されているが。
 三重では、高潮災害が数件、テレビで報道されていた。


 なんか、政府の対応のもっさり感も強いなあ。丸一日たっても、被害の全貌が明らかになっていない状況とか。政府幹部が表立って出てこないとか。もう、危機管理で大衆受けして、支持を調達する必要性がなくなってきたってことなのかねえ。
 二階の「まずまずで収まった」発言からすると、もう、政府中枢の視野に東京しかないのかねえ。まだ、全貌も明らかになっていないし、水位が下がっていないところも多くて、終わってもいないのだがねえ。

三田誠『ロード・エルメロイ2世の事件簿 4:case.魔眼蒐集列車(上)』

 いよいよ、アニメ化された魔眼蒐集列車編に突入。スヴィンの典位昇進は、原作だと冒頭なのか。アニメではラストに配されていたが。


 現代魔術科の金庫に保管されていたイスカンダルの聖遺物が、何者かに盗まれ、魔眼蒐集列車への招待状が代わりに置かれていた。捨て置けるわけもなく、ロード・エルメロイ2世とグレイは、志願してきたエルメロイ教室の生徒カウレスを伴って、危地に乗り込むこととなる。
 そこには、再登場の化野菱理やジャンマリオ・スピネッラ、イヴェット・レーマンといった海千山千、オルガマリー・アニムスフィアとその家庭教師トリシャ・フェローズ、聖堂教会のカラボー・フランプトンといった人物が乗り込んでいて。


 休憩中の魔眼蒐集列車で、殺人が発生。トリシャ・フェローズが頸をはねられる。未来視、過去視、両方の魔眼でも捉えられない殺害方法の謎。
 さらに、謎の盗難犯人の指示通りに、列車の最後尾で待っていたところ、聖杯でしか召喚できないはずの英霊、イスカンダルの側近ヘファイスティオンが突如出現。彼女との交戦で、ロード・エルメロイ2世は重傷を負う。
 追い打ちをかけるように、アインナッシュの仔に引き寄せられ、魔眼蒐集列車はその固有結界の中に突入。立ち往生してしまう。ケガを負って生命力の低下しているロードには、非常に危険な状態で、取り残されることに。


 アニメでは最初から出ている、メルヴィンやカウレス、イヴェットあたり、ここまで来ないと登場しないのか。エルメロイ教室に焦点が当たるのがここらあたりだから、しょうがないのかね。


 しかし、魔眼蒐集列車、最初はとある死徒が自分の魔眼コレクションを自慢する鉄道だったのか。悪趣味だなあ。それを蒼崎橙子とその使い魔に襲撃されて、自分での経営をやめて、その当時のまま、オークションだけが維持されている状況、と。

だるおも

 せっかくの快晴だが、身体がだる重いし、なんか暑いので引きこもる。かといって、読書にもあんまり集中できていないし、あかんなあ。


 しかし、今度の台風、とんでもない雨台風だったな。風も強かったようだが、あちらこちらで大水害を残して去った。信濃川水系阿武隈川水系の破堤が大物かな。それだけでなく、あちらこちらの河川で破堤が発生している様子。一日通じて、犠牲者と行方不明者が増え続けているが。長野は、昨年の西日本豪雨の被害を軽く超えるような水害を起こしているし、昨年並みにはなりそうな感じが濃厚だな。しかも、水位が高くて、現在進行形で被害が拡大中という。
 昨日、耳目を集め続けていた、東京の低地地域はいろいろな仕掛けで守られたようだけど。かわりに、ほかの地域が大被害。つーか、東北で、あそこまで被害が拡大するとは思わなかった。足早に駆け抜けていくから、たいした被害でないだろうと思っていたが。阿武隈川久慈川那珂川あたりの大きめの河川が暴れているし、さらに、中小河川も。
 つーか、今回、東京近辺の河川で堤防が生き延びたことを考えると、財政的にも、ステークホルダーの数的にも無理があるスーパー堤防は、やはり、やめて良いんじゃという結論になりそうだが。堤防を強化すべき範囲を考えただけでもなあ。スーパー堤防があれば云々とかいう意見がネットで見られたけど、分厚くて、崩れにくいってだけだからなあ。しかも、数百年かかるから、向こう100年くらいのスパンではまったく間に合わないし。そもそも、東京への治水リソースの投入が大きすぎるように思える。


 なかなか全国レベルの情報の整理が進んでいない感じがする。なんというか、台風15号といい、行政機関の動きがもっさりしているように感じるのだが。今回は、純粋に手が足りていないのだろうなあ。
 地理院地図の災害情報も、千曲川流域の垂直写真は、雲に覆われていて、全貌が見にくいしな。台風一過なのに、いまいち天候が良くなっていない感がある。
 地理院地図を見ると、入間川流域、派手にあふれているなあ。もともと、河川敷がやたらと広いようだし。それに加えて、後背湿地も水があふれてる。

三田誠『ロード・エルメロイ2世の事件簿 3:case.双貌塔イゼルマ(下)』

 解決編。イゼルマ家が購入した呪物、ジークフリートの背中に張り付いた、竜の血を浴びた月桂樹の葉を入手するべく、アトラム・ガリアスタの殴り込み。そこに、フラットとスヴィンも参入する。さらに、「エルメロイ教室の敵」に回った蒼崎橙子が参入。フラットとスヴィン、グレイを圧倒する。
 そこに、ロード・エルメロイ2世のアイデアで、白銀姫を端末にした黄金姫の似姿を投影。一切の魔術を封じ、アトラムを含む全員を交渉のテーブルに着かせることに成功。
 そこから、種明かしに。関係者に記憶を失う薬を飲んだ人間が多いのが、事態を混迷させた要因か。


 本物の黄金姫、ディアドラは、遺伝的な問題で死亡。その後、橙子を呼んで、メイドを整形、黄金姫に仕立て上げる。で、橙子が暴走しまくって、呪物を燃やして、「シンデレラ」の魔法をかける。結果、「美しいもの」を見続けた三人目、身代わりのメイド、カリーナが、本物以上の美しさを発揮してしまう。一定の段階からは、三人目が必要だった。それが、イゼルマ家の隘路だったわけか。
 で、その美しさに魅せられた男が暴走して、カリーナを殺害。
 その人物を守るために、白銀姫とメイドのレジーナが暗躍、と。封印指定を避けるためにも、彼女たちは逃げ出す必要があった。それをもみ消されないために、ライネスを巻き込んだ、と。


 橙子のキレっぷりがすごいなあ。おもしろそうで、とんでもない遺産をいともあっさり使い捨てにしてしまうとか、すさまじいトリックスターぶり。『空の境界』ではどうだったっけ。もっと投げやりっぽいキャラだったような気がするが。
 寸分違わぬ人形を作って、死んでも、そっちに移るだけって、もう人間じゃねーな…