坂崎充『惜別!:YS-11』イカロス出版 2003 ISBN:4871494942

著者のパイロット人生を描いた自伝とでも言うべきもの。なかなかに面白い。
著者はエアラインのパイロットだけでなく、フェリー(飛行機の空輸)の経験もある方。正直、表題のYS-11に関する部分より、フェリーパイロットの経験、特に変わった経験をした時の記述が面白い。エアラインのパイロットが波乱万丈では困るともいえるが。
冒頭のYS-11のインプレッションも興味深い。なんというか作りなれていない感じ、手作り感が伝わってくる。このような飛行機は味があっていいんだろうけど、現在のような高度化した工業製品と競争するのは不利なんだろうな。