有害サイト規制を検討 爆発物や自殺関連 官房長官→ネット上の有害情報、政府が対策を検討へ〜関係省庁間の連絡会議を設置(カトゆー家断絶さんから)

http://www.asahi.com/politics/update/0613/007.html
internet.watch.impress.co.jp

政治家ってなんでも規制すればいいとか思っているのかねえ。規制なんてうける側に、受け入れの素地がなければ意味がないと思うのだが。
ネットと書物では違うと思っているのかもしれないが、検閲に繋がりかねないという点ではいっしょだと思うのだが。
そもそもネットに爆弾を作るサイトがなければ光高校の事件は起きなかったかというとそうでもないだろう。ナイフで刺すとか、火炎瓶を使うとか、うらみを晴らす方法は他にいくらでもあるのだし。
むしろ落合洋司さんの日記(6/14)のコメントでも懸念されているが、地下に潜って見えにくくなるという問題も大きいだろう。結局、要はバランスということ。そして、現状ではいじるほどではないと思うのだが。
まあ、そんな表層的な問題ではなく、ここで語られている、

しかしながら、ぼくの考えでは、何らかの危険があって、社会がそれに対応しようとしているのではない。ここ数年、治安の崩壊を印象づけようとする言説が流布していますが、それは現に危機が多発していて、その危険をなくすためというよりも、新たな社会秩序をかたちづくるためにこそ機能している。
  実際に凶悪な少年犯罪は以前にいくらでもあったし、少年法を改正せよという声もつねにありました。また、精神障害者に対する保安処分の導入もつねに考えられてきたし、またそのような議論を正当化しかねない事件も過去にいくつもありました。だけど、少年法の改正も、保安処分の導入もつい最近までは決して実現しませんでした。そのような動きが現実化したのはここ数年のあいだにおいてです。
  だから、発想を逆転させなければいけません。新しい危険が出現して、社会が反応しているのではないのです。現在のようなかたちで危機意識を高めようとしている、社会の側の欲望こそを探らなくてはならないのです。

そんな問題なんだろうな。