山岡光治『地図に訊け!』

地図に訊け! (ちくま新書)

地図に訊け! (ちくま新書)

それほど読みやすいといった本ではないが、製作者側から見た地図の世界は興味深い。測量にかかる労力。地図記号へのこだわり。特に地図記号については、利用者(というか私個人)にとっては、ぶっちゃけそれほど重要視していない部分があるが、製作者側にとっては一章をあてる価値があると、そのなんというか温度差が面白いと思った。
そう言えば、山の中の林道の表記があまり正確ではない(地図を見ながらさ迷い歩いた事があるが)のは、写真測量と現地調査の限界が大きいのだろう。