阪本寧男『雑穀博士ユーラシアを行く』

雑穀博士ユーラシアを行く

雑穀博士ユーラシアを行く

面白い。
生産性の向上を目指す近代主義的な「農学」からは、ほとんど無視されているが、雑穀の文化が広く深く世界に根付いている状況が明らかになる。そして、それが現在消えつつある状況も。
べつに貧乏人じゃなくても麦飯を食えばいいじゃない。粟とか稗もおいしいじゃないと、普段から雑穀飯を食っている人間は思う。米や小麦のイデオロギーに支配された思考とは別のラインで考えることは重要だろう。