ネット実名発言のデメリットの実証例

http://www.cm.kj.yamagata-u.ac.jp/blog/index.php?logid=7680なんというか、実名原理主義者のいかれっぷりを如実にあらわしている一件。実名原理主義の人の行動って、なんでこんなにアレなんだろう。
実名と仮名と匿名の三つの層で考えるのが、まともと言うものだろう。


それはそれとして、中世以来のカーニバルでは、ヴェネツィアがそれが有名だが、仮面を被ったり、仮装して、老若男女・身分を隠し、日常のしがらみや秩序から一時的に解放される。それによって、社会は再活性化され、人々は新たに日常を生きる力を得た。
「匿名」には、そのような社会的機能も存在する。
ネット上の匿名、あるいは仮名にも、同様の意義があるのではないだろうか。普段被っているペルソナから解放され、別の人格を演じることによって、己の生活を再活性化させる。少なくとも、実際の社会的ポジションから解放され、自身の立場を再確認することが出来る。
このように、「匿名」には、ある程度のプラス価値が存在する。


翻って、実名原理主義者の主張は、ブログ炎上の抑止が主眼。しかも、だいたいは自分のブログが炎上したことを契機に、実名原理主義に転じている。
社会的にみて、プラスの価値を提起していない。
そこに大きな限界があるのではないだろうか。
まあ、本音を言えば、実名原理主義者の恨みがましい言動はうんざりするってことなんだが。


ネットが実名制になったら、エロゲの話題やら、〜かわいいよ〜なんて与太話は、凄くやりにくくなるよなあ。
住所・氏名公開で、そんな話堂々とできる人間は少数派だろう。


しかし、よそのブログで「匿名至上主義者の応援を勝ち取ろうという趣旨であれば、余り感心できることではありません」なんて書き込んじゃう小倉秀夫氏も相当アレだと思う。ずいぶん失礼な言動。
まあ、ブログのコメントだと、本当に小倉弁護士かどうか、確認しようもないわけだが。


メモ:
ジャーナリストの佐々木俊尚氏に聞く ネットでの誹謗中傷問題(上):実名の義務付け ネットのプラス面をつぶす
文筆家の松岡美樹氏に聞く ネットでの誹謗中傷問題(下):気軽に参加の匿名 ネットの発展につながる
ゲーテとカーニバル:ローマの謝肉祭
カーニバルの祝祭空間:ガルガンチュアとパンタグリュエル
ミハイル・バフチンウィキペディア