「西南役薩軍戦死者慰霊塔」碑
西南戦争の時、薩軍と熊本城籠城軍が激戦を交えた段山の古戦場を示す石碑。今まで、藤崎台の延長と誤解していたのだが、鹿児島本線の線路の西に独立した丘陵があったんだな。今は削られて面影もとどめないようだが。地蔵堂があったちょっと高くなっている小道や酒造研究所の敷地あたりがかつての段山の場所なのだろう。井芹川の旧流路はその麓をめぐるように流れていたと。
隣の小塔は鹿児島藩士で17歳で戦死した人のお墓らしいが、ちょっと名前が読めない。慰霊塔の裏面にも何か刻まれているが、こちらも不明。
西南役薩軍
戦死者慰霊塔
第六師団長香椎浩平書
熊本県酒造研究所の煙突
段山八幡宮
島崎方面に向かう道路を渡った南側にある。すこし奥まったところにある神社。気持ちよく整備された境内だった。
狛犬さん。ちょっと太めというか、顔がでかい。
焼却炉が鎮座しているが、ここも前はなんか祀られていたんだよなあ…
新島崎橋上から
その後、西に移動して井芹川の河岸の道に出る。河川改修でひたすらまっすぐな河道。秋らしい雲。金峰山。
四方池天満宮
市街地図を見ながら行ってみたら、いきなり小さな丘につきあたって、びっくりした。周囲より高い場所だけに、水害にあいにくい。だからこそ、ここに集落が立地したのだろうな。
こんな感じでかなり小高いところにある。
熊本城のすこし北側を狙って。なかなか見晴らしが良い。
石段の横はこんな感じの雰囲気のいい道。
境内北斜面のお地蔵さん。安らかなお顔をされている。
正立寺の山門
このあたりには、古刹が多い。立派な境内をもつ寺が集中している。
そう言えば、昨日県立図書館で、市史に収録されている古地図をにらんでいたのだが、妙永寺などの周囲を回るように流れている流れが、どうも井芹川の旧河道だったようだ。昭和になって、現流路に付け替えられたそうだ。
で、鹿児島本線の線路沿いにちらほら見える水路が元の城下町の堀だったようだ。通った時は分からなくて、線路の際に痕跡だけの水路があって、なんだろうと思っていたのだが。