明治政府の幕臣たち: 山と蟻の間

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 官界において旧幕臣がかなりの重きを占めたという指摘。それそのものは正しいと思う。テクノクラートは明治政権でのチャンスはけっこうあったと思う。ただ、勅任官では圧倒的に薩長が多いし、出世の限界はあったんじゃないかね。
 あと、負け組が容赦なく引っぺがされた側面は間違いなくあると思うが。番方とか小姓なんかは苦しそう。最終的には下級官吏とかに収まったんだろうけど、このあたりの階層の人の怨念は無視すべきではない。体制崩壊がもたらす身体的精神的なダメージは無視してはいけないと思う。たとえば、ロシアでは平均寿命や健康状態の悪化が、共産体制の崩壊後20年経っても歯止めが効かない状況にあるわけで。