- 作者: 高木宏之
- 出版社/メーカー: 光人社
- 発売日: 2011/11/01
- メディア: 単行本
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とにかく、シベリア出兵や満州事変で使用された貨車改造の装甲列車や鹵獲装甲列車の写真が多数収録されていて楽しい。日本軍の装甲列車、特に満鉄の貨車改造装甲列車なんて、紹介される機会があまりないのでおもしろい。あと、装甲列車って、意外と装甲が薄いんだな。13ミリって、小銃弾くらいしかふせげないんじゃなかろうか。
橋梁の修理も、訓練だけではなく、戦地での修理も多数紹介されている。とにかく印象的なのが、大量の木材使用と人力による作業ぶり。枕木を積み重ねた橋脚の上を列車で走るのは怖そうだ。227ページの京包線御河橋梁の場合、2万本の枕木を人力で積み上げて応急修理をしているのだが、今の価値観だと金属製の材料を使ったほうが安いんじゃないかなと思ってしまう。