たとえ事件捜査に明るい新聞記者であっても、3日もらえれば、やってもいない殺人容疑の自供も確実に取れるんだよ - Togetter

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 記憶を操作する場としての取調室。なるほどなあ。オウム事件の時の国松警察庁長官狙撃事件の容疑者も、そういう場で記憶をいじられまくったから、最終的にわけ分からない状態になってしまったと。

犯罪捜査や取り調べというものを、真実を追求する場ではなく、とにもかくにも疑わしい誰かから、捜査員にとって好ましい自供を獲得するための、一種の記憶を操作する場であると考えた時に、記録が取れない時空間を用意することは、記憶書き換えの入口になる。ここはたぶん絶対に譲れない



 末尾近くで、軍隊の「拷問」との比較の話が出ているけど、クリス・マッケイの『陸軍尋問官』asin:4594050611では似たようなテクニックが紹介されていたように思う。被疑者を分断するあたり特に。
 あと、「捜査員にとって好ましい自供を獲得する」ってくだりは、清水克行『日本神判史』asin:4121020588で、真犯人が誰だろうとそれらしい人間が処罰されれば共同体内の平和は保たれるといった記述と繋がるような気がする。冤罪が起きようと、警察の「正義」が通ればそれで良い的な思考法が透けて見えるというか。