- 作者: 寒川旭
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 新書
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地震の災害で怖いと言えば、津波もそうだが、山体崩壊が怖いなと感じた。帰雲城の事例や島原の眉山崩壊なんかの事例を見ると。そう言えば、島原の眉山って、当時は「前山」って呼ばれていたようだ。本書では「前山」表記で、地元に近い人間は違和感を禁じえないわけだが。近年は人口密集地での大規模な山体崩壊は起きていないが、規模としてはなかなか怖いレベルのは起きているしな。
エピソードとしては、断層が阿賀川を堰止めて湖を作った1611年の会津地震が興味深い。定期的に下流側がせき止められる場所で、河川はどのように形成されたのか気になる。地形図で調べると、断層の場所が明瞭に丘陵と平野の境目になっているのが印象的だった。