熊本城、何度も被災 熊本市と熊本大が文献調査−熊本のニュース│ くまにちコム

http://kumanichi.com/news/local/main/20160606002.xhtml
 江戸時代にも、熊本平野近辺での地震が何度かあったんだな。リストでは、1625、1633、1695、1847と四回、熊本城に被害を及ぼす地震が発生していると。熊本城の破損だけではなく、家屋の倒壊、耕地の被害などの行政的な情報が欲しいところ。こういう情報が、まとまっていないんだよなあ。
 この記事を読んで、知らんかった、と思った。しかし、手持ちの資料をひっくり返すと、単純に忘れ去っていたというのが正解のようだ。


 以前メモしていた、熊本県の地震活動の特徴 - 地震調査研究推進本部に過去の地震の履歴が紹介されている。それによれば、

  • 阿蘇 1894(M6.3)、1895(M6.3)、1975(M6.1)
  • 熊本平野 M5-6の地震が1625、1723、1848、1907(明治熊本地震除く)
  • 八代から水俣 1619、1916(M6.1)、1931(群発地震最大M5.9)
  • 島原の地震が影響 1922



 他に、南海トラフ地震日向灘沖の地震でも被害が出ていると。これをみると、今回の熊本地震は、江戸時代以降では最大のものなんだな。


 同じサイトの布田川断層帯・日奈久断層帯をみると、震度予測が意外と的を射ている感が。阿蘇方面でけっこう被害が出るとか。震度7の予測は出ていないが。宇土区間や日奈久断層帯の日奈久区間地震が発生すると、かなりエグい揺れがくる可能性が。つーか、数千年地震が起こっていない活断層はやばいのな、やっぱり。


 紙の資料では、福岡管区気象台が刊行した『防災資料シリーズ35:地震津波・火山と災害』が九州地域の地震をリストアップしている。つーか、昔コピーした資料の出典が分からない。こういう時に、県立図書館が使えないのは痛いな。