出水中学校の南門の脇に、火の神として祀られている板碑。以前から存在はつかんでいたが、訪れる機会がなかった。天文14年(1546年)建立の板碑。もう、戦国時代に入って久しい時期。説明盤によれば、刻まれている梵字は「キャカラバア」で、五輪塔に刻まれているのと同じものらしい。
正面説明碑
火の神由来
此のご神体の石板碑は中央に大きく五つの梵字が彫られ、左に「天文
十四歳乙巳八月吉日施主」と刻字されています。天文十四年は西暦
一五四六年で足利幕府の末期十三代将軍義晴の時代にあたります。
古老の話では昔、このご神体が村の中央を流れる井手に、石の橋とし
て使用されていて、その付近で事故が頻発するのでこの橋の石を調べた
ところ、ご神体と判り現在地に安置してお祭りしたところ平穏無事とな
り、特に火の事故は絶えて久しく無くなったとのことで、村人達の信仰
を集めています。中央に彫られた梵字は
キャ カ ラ バ ア
□ □ □ □ □
と読まれ、空風火水地を表し、宇宙の万物を支配する神を象徴して
いるとのことです。
境内左壁外側
火の用心
交通安全
境内左壁内側
出水五丁目火の神様鳥居建立奉賛御芳名
(中略)
石造鳥居建立世話人
会長 林田満雄
副会長 辛木定治
副会長 木庭豊治
会計 宮脇正行
世話人 馬場 明
世話人 汐田八重子
世話人 太田英雄
世話人 辛木ミエ子
世話人 松本ルイ子
世話人 北口恵喜
世話人 山口謙介
世話人 武下勇雄
世話人 奥村令子
世話人 馬場義博
平成十二年三月吉日