本日のメモ

[国際]「ウクライナ危機3.0」の可能性を考える(小泉 悠) - 個人 - Yahoo!ニュース

 ロシアの介入による親露派の巻き返し、それに対するウクライナ政府軍の停戦違反の繰り返しと民間人への被害の増大。ウクライナ側も「無垢な犠牲者」でいられなくなりつつあるか。
 あるいは、親ロシア派内部の指導層の変化。地元勢力とクレムリンが送り込んだ軍事のプロで構成されるようになっている。しかも、両者には確執があると。
 住民蜂起とそれに対する軍事介入による既成事実化が、「新しい戦争」として定式化しつつあるか。他の国でも行われかねないと。政治的に揺らげば、こういうことが起こりうるかもな。まあ、ロシアの方も、近隣諸国で火遊びする余裕はなくなってきていそうだけど。

[国際]ハリネズミのように要塞化されるクリミア半島(小泉 悠) - 個人 - Yahoo!ニュース

 ロシア軍の地上戦力・海軍戦力の増強。
 結果、ロシア軍は黒海制海権を確保し、黒海から東地中海・中東方面のプレゼンスを維持することができると。
 しかし、そもそも、クリミアの帰属は、先住者たるクリミア・タタール人の意向が一番優先されるべきことだと思うけどな。

[国際]ロシア軍秘密演習と欧州北部で高まる危機 核危機へのエスカレートを避けよ(小泉 悠) - 個人 - Yahoo!ニュース

 北欧に飛び火した軍事的緊張が、きな臭さを増しているという話。つーか、カリーニングラード弾道ミサイル持込とか、なんか嫌な展開だな。
 バルト海周辺での、偵察活動の過熱、ロシアの秘密演習、戦術核と中距離弾道ミサイル

[国際]軍事で勝ち経済で負けつつあるロシア 軍事的緊張が高まるウクライナ東部情勢〜行き詰ったドンバス政策:JBpress(日本ビジネスプレス)

 統治能力を持たない親露派政権に対して、経済封鎖を仕掛けている状況か。で、経済的には、ロシアのお荷物となりつつあると。
 いきがっても経済資源はミンスク頼りだったんだな。で、ミンスク側は経済的に焦土作戦に出てきたと。年金生活者などの生活が行き詰まり、不満が高まっていると。
 まあ、プーチンは引くも地獄、進むも地獄だな。

[国際]ウクライナ問題、ついに解決の糸口が見つかるか 急遽開かれたロシアとフランスのトップ会談でプーチン大統領がふいに見せた本音:JBpress(日本ビジネスプレス)

 うーん、最初どういうつもりだったか知らないが、途中からロシアが積極的に関与していたのは間違いないと思うが。どういい繕っても、ドサクサ紛れにクリミアを占領したのは動かしようのない事実だし。マレーシア航空機撃墜事件で、ウクライナSu-25が撃墜したとか言い出した時点で、ロシアマスコミの情報は欠片も信用できない扱いというか。
 プーチンも追い込まれているようだけど、敗北宣言をしても、今までのナショナリズムの盛り上げの反作用で、自身が失脚しかねないし、難しい立場に追い込まれているな。

[国際]ロシアが破綻寸前 政策金利17%に引き上げ 98年ルーブル危機の再来

 経済制裁+原油価格下落のダブルパンチ。油田への投資の減退は、結構長期的なダメージになりそうだが。

[国際]ルーブル暴落でロシア中銀に批判の嵐:JBpress(日本ビジネスプレス)

 中央銀行もできること少ないだろう、この状況。大規模介入ねえ。
 通貨安になっても、ロシアの製造業って、何とかなるのかね。

[国際]CIAの拷問レポート、公表をめぐるバトルが過熱 背景には共和党の調査委員会支配

 ここまで公表したら、隠すだけ損だと思うが…
 つまるとこ、共和党が力を持ったら米国の汚点は隠されると。日本の修正主義を批判できませんな。

[災害]【NHKが追い続ける“メガ自然災害”の脅威(上)】火山列島の日本でなぜ観測・研究体制が整わないか?御嶽山だけではない「噴火リスク」の現状と基礎知識 ――山本高穂・NHKエンタ

 火口付近に人が入り込む場合、噴火による被害は不可避なんじゃないかなあ。
 阿蘇山でも、70年代までは噴石による死者が出ていたし、割と最近まで火山ガスによる死者が出ていた。それに対応して、噴火活動が活発化した場合に立ち入り規制が行われるようになったのは、90年代以降の話。で、逆に、一年の半分程度、火口に近づけないという、観光地としての不利を抱え込んでしまった。
 火山災害に対する監視・防災体制には、いろいろと欠陥が存在する。特に研究者のポストや予算が不足していると。インドネシアの方が学者と行政の連携は進んでいると。一方で、あまり行政側に取り込まれると、いざという時の判断に政治的配慮が絡んできたりもするからなあ。イタリアの学者が裁判に巻き込まれた事例みたいに。
 桜島の危険性、カルデラ破局噴火の懸念、富士山は大噴火の兆候はないけどマグマ溜まりの実態がつかみにくいなどの問題があると。
 破局噴火に関しては、考えたくないというか、予測してもどうしようもない規模だよなあ…

[災害]【NHKが追い続ける「メガ自然災害」の脅威(下)】なぜ巨大地震のリスクは終わることがないのか?最先端研究でわかったXデーの「最後の引き金」 ――白川友之・NHKチーフ・プロデューサー

 今度は巨大地震の話題。
 なるほど、何が起きるか知識があると、それに対応する動きも変わってくると。
 基本的な理解は、『スロー地震とは何か』の知識の延長線上なのかな。プレートに飲み込まれた海山による固着、それがひずみを溜め込んで大地震を起こすか。100年地震がおきていなかった場所ということは、逆に空白域こそが危険と。
 で、最後の引き金は水と。普段は存在しないヘリウム3が大量に検出したことから、水が関係していることはわかったと。詳しいメカニズムは今後の課題ということか。
 後半は南海地震の話題。「遠からず」が地学的スケールだと数十年単位だからなあ。
 あと、最後に巨大災害として隕石の例があげられているけど、むしろ海底での大規模な地滑りや山体崩壊のよる巨大津波の方が怖いと思う。ストレッガ地滑りとか。