大森藤ノ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』

 祖父の、ダンジョンで冒険して、モテモテになるのが醍醐味という言葉を信じて、ダンジョンの街オラリオで、冒険者になったベル・クラネルミノタウロスに追われて絶体絶命のところを、「剣姫」と称されるアイズ・ヴァレンシュタインに助けられる。一目ぼれしたベルは、彼女に並ぶ強さを身につけたいと、ひたすら高みを目指すことになる。
 後半、怪物祭と、そこでフレイアがベル君に試練を課すあたりから、サクサク読めるようになるけど、出だしの重さはいかんともしがたい感じか。ベル君というキャラが、物語をグイグイ引っ張っていけるキャラではないし、しかも一人称というのがな。アニメでは、その代わりに、「例の紐」をはじめとするロリ神さまのビジュアルがあったわけだが。
 あと、シルさんの怪しさ大爆発だよな。登場シーンとか、怪物祭のときもフレイヤと入れ替わりだし。ただ、「神さま」といえど、超常の能力は備えていないんだよな。変身とかはできないはず…