七宝町七宝焼アートヴィレッジ編『企画展:林小傳治:尾張七宝のさきがけとなった名工』2005

 遠島地区の七宝生産の草分け的な存在であり、中核的な製造業者として4代続いた林小傳治家。その初代の業績を回顧する企画展の図録。
 名工として、多くの博覧会で受賞しているだけではなくて、最初に横浜に七宝を売りに行ったとか、七宝組合の設立の発起人になったとか、七宝関係の徒弟養成の遠安工業補習学校設立に尽力など、その業績は多岐にわたる。釉薬の改良も行ったと。
 下絵の紹介も興味深い。
 収録されている作品が、どれもいいなあ。藍地花鳥図花瓶とか、花鳩図花瓶とか、竹に雀文蓋付飾器とか。