伊都工平『モノケロスの魔杖は穿つ 3』

モノケロスの魔杖は穿つ〈3〉 (MF文庫J)

モノケロスの魔杖は穿つ〈3〉 (MF文庫J)

 起、承、ときて転の三巻。いきなり、大展開。物語のからくりが開示される。つーか、いきなり主人公死ぬか…
 前館までの大騒ぎで、注目されるようになった、ヒロたち。分裂した各国から多数の要員が、転校生として入学。クラス替えをやり直す事態に。いろいろな勢力の関係者が集まるクラスだけに、クラス委員の選定からもめることに。模擬戦で決着をつけることに。ところが、人が集まっているところで、天球儀会の工作員が「迷宮」を展開し、ヒロたちは閉じ込められることに。
 いや、もう、びっくりな展開。実は、大陥落の日に、鏡像国家を託されたヒロ自身が、天球儀会を滅ぼすために打っていた布石であったというのが。
 で、ラストは潜んでいたトリンキュローに、ヒロがばっさり。