「うちのイチ押し:阿蘇水基屋敷(阿蘇市):クレソンのパスタとそうめん:鉄分豊富 湧き水も活用」『朝日新聞』11/2/9

阿蘇水基巡りと阿蘇神社
 結 (ゆい) - 宮地-甘味処 [食べログ]
 女学校跡を、お店にしているそうで。
 基本は甘味屋で、パスタは麺だけ買うか、他所のお店で食べるか、ということらしい。

 敷地内の湧水路や池には、鉄分豊富な青々としたクレソンが自生している。これを練り込んだパスタとそうめんを製造・販売しているのが、「わき水の宿 阿蘇水基屋
敷」を営む木下英夫さん(68)だ。妻の菊子さん(65)の「クレソンを使って何かできないかしら」との一言がきっかけとなった。
 「水基巡りの道」としても知られる、阿蘇神社参道に連なる阿蘇市一の宮町宮地の門前町商店街の一角。木下さんが6年前に購入した女学校跡の木造校舎などをそのまま生かし、宿のほかに雑貨店など5店舗も入っている。
 豊富な湧き水を活用して白玉を提供する「かんざらしの店 結」もその一つ。この店のお土産コーナーで、「クレソンパスタ」(200グラム)と「クレソンそうめん」(50グラムが5束)がいずれも500円で売られている。
 春先の新芽を摘み取り、湯がいてミキサーにかけた後に裏ごし。出来上がった原材料
甲佐町製麺業者に持ち込み、製品化した。その際には、屋敷のわき水を使うほどのこだわりだ。
 最初に手がけたのはそうめん。薄緑色の麺に珍しさもあって人気を集めたが、秋口ご
ろには売れ行きが止まった。そこで登場させたパスタが季節に関係なく受け、売れ筋商
品になったという。
 「ここで食べたい」との声もあるが、夫婦2人だけということもあり、今のところ結
のクレソン関連のメニューは「クレソンだんご」のかんざらしだけ。ただ、食材で納入
している阿蘇市内の飲食店には「クレソンスパゲティ」として提供されていて、菊子さ
んは「食べられた方が(麺を買おうと)よく訪ねて来られます」。
 問い合わせは阿蘇水基屋敷(0967・22・5488)へ。       (寺師祥一)