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[災害][地学]南アジアで巨大地震の可能性、最大でM9.0 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 バングラデシュで巨大地震か。想像を絶する被害が出そうだな。ゆるい地盤、違法建築が横行する都市。最悪レベルの想定しかできない。そもそも、何もしなくても、工場が崩壊して大量の犠牲者を出したりする状況だしなあ。
 数百年のオーダーで揺れる断層に、エネルギーが充填されつつある状況か。時限爆弾としか言いようがない。
 ヒマラヤ山脈から大量に供給される土砂で、地下の構造が良くわからないというのが、頭痛いな。ボーリングしても、どのくらい下に岩盤があるか分からないしな、あのあたり。

[地学]史上初、カルデラ形成の観測に成功、噴火予知に光 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 アイスランドで、カルデラを形成する一部始終が観測されたという話。こういう、目の前でカルデラが形成されるというのが、そもそも少ないと。あと、場合によっては、一度の爆発でできてしまうことがあるので、ゆっくりと形成された事例は貴重らしい。
 マグマが水平に動いて、別の場所で噴出するってのも、おもしろい話だな。環状断層なんてのが存在するのも興味深い。

冥王星、探査から1年でわかった5つの事実 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 やはり、軌道に衛星を投入して、長期間観測したいな。できるなら、10年程度。しかし、冥王星ほど小さいと、軌道に投入するのも大変そう。
 活発な地質活動、大気と雨、衛星の軌道の奇妙さ、薄くてかつ物質をちゃんと留め続けている大気。遠い地球からの観測では判らなかったことが、続々と判明。
 ここまでおもしろそうな星とは思わなかった。

[史料保存]歴史的手稿をアルカイダから救った勇敢な司書たち | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 トンブクトゥに集積されていた写本が、どのようにしてジハード主義者の手を逃れたか。交易中心地・大学都市としての性格があったため、特定の施設だけではなく、個々の家にも蓄積されていた。書物の蓄積が、家の格を示すものだった。
 絶対に原理主義者が認めないような内容が書かれていたというのも、いい話だな。宗教なんて、ある程度適当なほうが良い。厳しい戒律を守って修行している人が尊敬されるのいいとしても、それを他者に強要し始めたら、度を越しているということ。
 図書館の本を、あちこちの家に分散。その後、徐々に運び出すか。それだけの協力者がいたというのが、良い話だな。ジハード主義者が、必ずしも地元の支持を受けていなかったということ。
 マリ南部に避難させることには成功したが、トンブクトゥにいつ戻せるか、目処はつかない。しかも、原理主義者の手は南部に及んできつつあると。

外国人写真家が撮った「妖怪の島、ニッポン」 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 妖怪というよりは、「神々」と言うべきなんじゃなかろうか…
 しかしまあ、いろいろな装束があるもんだ。富山県のビッチャルがえらくモダンだな。あと、津和野町の鷺舞が美しい。

バングラデシュ 船の墓場で働く | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 船舶解体業も、国際的に移動していっているな。かつては、日本で。そして、台湾、バングラデシュと。リサイクル材の売り先があることが重要。そして、リサイクル材たる鉄骨は、実は建築物の弱さも示している。
 この記事では、それが引き起こす問題に目を向けている。汚染物質の放出。そして、劣悪な労働環境で死亡する労働者たち。つーか、利益率いいな。

カフカス最古の文字発見、ジョージア古代神殿で | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 うーむ、カフカスの古代史についての知識がないと、すごいのか、すごくないのか、分からん。あと、ナショナリズムによる歴史の修飾の傾向が見えるような。
 まあ、研究に値しない時代なんてないのは確かだけど。

スキタイの黄金の埋葬品を発掘、「世紀の大発見」 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 細密な彫刻が施された金製品が大量に出土。細かく人物を表現した、具象的な浮き彫り。それが何を意味するのか、読み解くのは難しそうだな。神話の一場面と考えられそうだけど。
 器に残った煤などから、アヘンや大麻が検出。金の器にアヘンや大麻を入れて、何らかの儀礼に使っていたヘロドトスの記述が裏付けられた。
 盗掘されずに、現在まで残っていたのがすごいな。

青銅器時代の若い女性のグローバルな生き方が判明 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 保存状態のより遺体からは、さまざまな情報が引き出せるんだな。歯のエナメル層のストロンチウム同位体解析から、出生地がドイツのシュバルツバルト地方であること。髪や爪からは、死の直近の時期に生活した場所が、同じくストロンチウム同位体からわかると。
 ドイツの南端とデンマーク中部を行き来した程度で「グローバル」というのもどうかと思うが。しかし、死の直近の二年で、二度往復ということは、毎年往来していたってことなのかね。だとすると、何らかの交易商人の一族とでも考えることができるのかな。ライン川という自然の通路もあるし、途中の政治的障害を何とかできれば、難しくはないだろう。中世の年市みたいな感じのものがあったのかもとか、想像が膨らむ。
 しかし、16-8で、交易集団の中核的存在ってのもすごい話だな。

沈没船が明らかにする奴隷貿易の変遷 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 18世紀に、モザンビークで奴隷を乗り込ませて、彼らを乗せたまま南アフリカ近辺で沈没した奴隷船の残骸が発見されたと。
 まさに、西海岸地域で奴隷人口の枯渇していた状況なのだろうな。
 つーか、海底だと人骨なんかも、わりと早く分解されるようだから、発見は絶望的なんじゃなかろうか。

17世紀に沈没したスペイン商船、積荷ごと発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 17世紀半ばに沈没した商船を積み荷ごと発見と。見事に木箱が詰まっているのがすごいな。船体も興味深いが、どのような積荷だったのかの方が興味ある。繊維製品の鉛の封が出ているということは、やはり織物がメインだったのだろうか。生産地がわかるとおもしろそうだが。

地中海で大量の沈没船が見つかる、ギリシャ沖 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 22隻か。船の墓場だな。船体は消失して、アンフォラがメインだそうで。製作地がわかれば、流通の流れを知ることができる。しかも、統計的に処理することで、流通経路の太さもわかるのではなかろうか。
 中身が残っていれば、さらにいいのだが。

石器時代の大規模な「武器工場」を発掘 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 アルメニアのアルテニ山麓で、大規模な黒曜石の石器工場が発見という話。鉄器時代に至っても、黒曜石を採掘していたのか。
 そもそも、本当に「武器工場」だったのとか、後の時代には何に利用されたのかとか、疑問が頭をグルグルする記事だな。
 石器の材料となる黒曜石は、ヨーロッパや西アジアでは希少。しかし、アルメニアには豊富に産する。何らかの大規模な流通ネットワークがあったことは確かなんだろうな。

[環境]画期的な蓄電池を開発、住宅用にも 米ハーバード大 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

 液体の移動でエネルギーを蓄えるフロー電池。バナジウムなどの高価で腐食する金属を使っているが、安価で安定した金属による代替電池を開発したと。
 で、実際にどんなものなのだろう。