本日のメモ

 社会福祉と犯罪関係の記事メイン。

地方で自殺が急増した「意外な理由」?日本社会の隠れたタブー(貞包 英之) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

 中小企業と生命保険と銀行融資か。確かに、生命保険で借金返すってのは、よく語られる話だし。
 地縁・血縁をもたない核家族に掛け金の数十倍の保険金を払う定期付養老保険が普及。さらに、金融が、親族などから、土地と生命保険を担保とした銀行融資に転換。生命保険が借金の清算や家族の収入などを保証し、後押しをすることになったと。
 自殺による返済という「意図」を、保険会社の拒否や世間体から隠す動き。自殺で借金を返すことが、暗黙の了解として利用され続けてきたと。つーか、そもそも、生命保険を担保にするということそのものが許されないと思うが。
 さらに、もはや生命保険に加入するだけの余裕がない状況。貧困の悪化。もっと悪い事態だな…

10人に1人がひきこもりを経験――内閣府ひきこもり調査を読み解く / 井出草平 / 社会学 | SYNODOS -シノドス-

 39歳までの1割がひきこもりを経験って、結構大きな値だな。そして、39歳以下で区切る意味がわからない。高齢化がありそうだし。
 15万人の「現象」に関しては、誤差の範囲だと。引きこもりは、「失業率」に算出されないんだよな。かなりの人が社会復帰しているのか。あと、本人調査じゃ、一番ひどい状況のひきこもりは、調査できないのも道理。
 わたしゃ、ひきこもりにカテゴライズされるのか、病人にカテゴライズされるのか…

東京都にいるホームレスの人数が過去最小に 海外からは統計方法に疑問の声も

 見えないところに押し込んだんだろという感想しか出てこない。
 そもそも、日本の調査における「ホームレス」の定義は、異様に狭いから、他国との比較には向かない。ぶっちゃけ、マンガ喫茶とか、簡易宿泊所に寝泊りしている人なんかも加えていったら、100倍くらいになるんじゃね。
 コメントにある、「急にあらゆることが良くなったかのような話には警戒してしまう」が正しい見方。

出生力に関してモデルとなる自治体はあるか?(筒井淳也) - 個人 - Yahoo!ニュース

 まあ、東海地方に関しては、競争力のある生産業が存在して、生計が安定していると言うのはありそう。3次産業だと、逆に言えば、出生率は下がると。女性も、ライフコースにあわせて、雇用を変えやすいのかもな。
 「南九州モデル」は、介護・医療職で女性自身が生計を得ていると。高齢化が進んだ土地というか、兼業モデルというか。

親子断絶防止法案の問題点―夫婦の破たんは何を意味するのか(千田有紀) - 個人 - Yahoo!ニュース

 結局、保守的な家族観が表出されているよなあ。円満離婚もあるだろうけど、一方で人間関係が壊れているから離婚というパターンもあるわけで。
 DV被害者の保護とどう両立するか、養育費の支払いをどう保証するかとかいった課題と同時並行じゃないと、歪な形になってしまう。つーか、この法律で殺される子供が増えそうな気がするな…
 アメリカの共同親権が、むしろ子供の育成に悪影響を及ぼしている事例とか。

日本の公務員は先進国で最も少なく、収入レベルは突出して高い | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

 もともと、日本は「小さい政府」だからな。いろいろな公的事業を民間に押し付けてきた。そのツケが、今頃効いてきているという。
 国際比較の数字がすごいな。7割超ってのは、どういう社会なんだろう。スウェーデンが46パーセント、アメリカとドイツが二割台か。ドイツよりアメリカの方が公務員比率が高いというのが興味深い。
 そして、日本は圧巻の一割。ここまでくると少なすぎだろう。ただ、この数字に官製ワーキングプアがどこまで含まれているのだろうかとか、気になる。

なぜ民間医療保険は公的医療保険より非効率なのか - nade blog

 スケールメリットの欠如はありそうだよな。複数の企業で競うから。さらに、チェリーピッキングとか、事務の手間とか。

不確実な未来を「計算」する――社会保障の背後にある見えない方程式 / 経済学者・加藤久和氏インタビュー | SYNODOS -シノドス-

 経済学の観点から見た社会保障の話。
 保険として使うお金と再分配として使うお金がごっちゃになっているか。それが、再分配後に貧富の差が悪化する要因なのかね。

歴史修正主義者の極右政治家、永眠。 - 誰かの妄想・はてな版

 記録を焼いた当事者か。最悪だな。こういう奴に限って長生きする。
 つーか、特高かよ。「きりしま」弾圧事件が最悪すぎる。こういうのが国会議員、閣僚って、恥を知れってレベル。
 なにが、「筋の通った保守」なんだか。墓の横に、「きりしま」弾圧事件の経緯を石碑にして置いとくべきレベル。

変わりゆく「右翼」 “愛国”の現場から - Yahoo!ニュース

 常々思うのだが、「自分たちは過ちを犯したことがない」と言い募るのが、「愛」なのかねえ。
 まあ、街宣右翼って、暴力団の一種か、良くて珍走団みたいなもの扱いだよな。

尊属殺重罰規定の廃止が尊属殺を増加させたとはいえない - 誰かの妄想・はてな版

 警察発表のグラフを見る限りでは、法律の運用改廃と、件数の動きは連動していないと。
 90年代以降の増加は、高齢化。そして、介護する側の年齢も上がっていることが要因にありそうだな。

もっとも検挙されているのは高齢者だった。「犯罪白書」から見える6つのこと

  1. 刑法犯の認知件数減少。3年連続で戦後最小を記録。
  2. 検挙者のうち、最も割合が多いのが高齢者。ただし、人口10万人当たりで比較すると20代が最多だそうで。
  3. 高齢者では万引きによる検挙数が多い。とくに高齢女性。
  4. 外国人の犯罪検挙数は微減。
  5. 児童が被害者になる事件が過去最多。これは、完全に統計のとり方の問題だと思うが…
  6. 検挙されたうちの約半数が再犯者。初犯者数の減り方が凄まじいな。



 そもそも、「高齢者」というカテゴリーがそろそろ不適切になってきたような。後期高齢者とそれ以外を分けるとかの細分化が必要そう。10万人あたりでは、142.5人で最低。20代が321.3人だから倍になるのか。
 児童虐待に関しては、明らかに対応の仕方を変えたとしか言いようがないが。家庭に介入するようになった、周囲からの通報が増えたというのが、大きいのではなかろうか。

相次ぐ盗伐、その裏に見える日本の森の大問題 深読みチャンネル 読売新聞(YOMIURI ONLINE) 1-4

 なんかスゲーな。所有者の知らない間に、森が伐採。丸裸って。
 所有者の許可を得ず、勝手に木を切り払って、メガソーラーを建設。バイオマス発電の燃料となる木材の需要増加。さらに、山林の所有地の境界が不明確で、「間違った」と強弁しやすい状況。不在地主の増加。
 山林を利用するインフラが、そもそも存在しないってことだよなあ。さらに、再生可能エネルギーで森林破壊が進む。なんともはや。ちゃんと、持続可能な形で森林の利用ができなければ、理念と反することになる話。