荻原規子『RDG3 レッドデータガール:夏休みの過ごし方』

 宗田姉弟にフォーカスが当たる巻。


 本格的に文化祭の準備が始まり、戦国時代をモチーフとして統一することが決定。仕事量が増えて、夏休みも忙しくなる。企画の立案ということで、真響の実家に近しい戸隠の宿で合宿を開催することに。


 泉水子は、真響と真夏が戸隠の忍者の首領の家系出身であること。そして、真響、真夏、そして幼いころに死んで、今は神霊となっている真澄の三つ子の危ういバランスを知る。真澄・真夏の一卵性双生児は、どちらも心臓の障害による突然死の可能性が高い、と。そこで、自分の心臓を真夏に移植して、一つになりたいという真響の望みもすごいけど。
 ここで、ニンジャナンデとかやるのは、もう古いかなw


 愛馬タビを安楽死させて、ショックを受けた真夏は、「別の層」に失踪。神隠し状態に。泉水子は、真夏を助け出すために、姫神の憑依を試みるが、憑依せずに異界へ。そこで、真夏を救い出すことには成功する。しかし、真澄は、九頭竜大神の一部で、全体を目覚めさせてしまい、ピンチに。
 そこに、泉水子の母親、紫子の介入で、ピンチを脱する。紫子さんは、ここがなにげに初登場か。


 泉水子にしても、真響にしても、危ういバランスに生きている系女子か。
 徐々に、泉水子の立場も明らかになっていく。世界を滅ぼしうるものか。