渡瀬草一郎『空ノ鐘の響く惑星で 1』

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

空ノ鐘の響く惑星で (電撃文庫)

 諸般の事情で、読書ノート付けが遅れまくって、ずいぶん前に読み終わった本になる。2、3週間放置していたかな? 一気に、10冊ほど読んでしまうと、片付けるのがめんどくさくなるというか。図書館から借りてきた「スレイヤーズすぺしゃる」にも、割り込まれるし。
 渡瀬草一郎の第三シリーズ。もう、これ、15年もたつのかあ…
 なんか、ずいぶんゆったりとしたストーリーの運び。今だと、ここまで余裕のある展開は難しそうな気がする。


 「御柱」とよばれる空中に浮かぶ柱状の存在とそれが産出するセレナイトに依存する世界。
 第四王子で、王宮で爪弾きにされていたフェリオは、国内にあるフォルナム神殿に親善特使として派遣されていた。ある夜、ひょんなことから、御柱の中から現れた少女を保護する。ごくたまに、御柱からは「来訪者」が出てくる。
 さらに、フォルナム神殿には、本殿ウィータ神殿からの使者やアルセイフ王国の国王が訪れ、フェリオは幼いころに「親友」だったウルク司祭と再会。忙しいながらも、日常が続いていく。


 しかし、国王が御柱に礼拝しようとしたところで、変事が発生する。新たな来訪者が、国王と王太子を殺害。さらに、アルセイフの騎士や神殿騎士と乱戦に。
 それは、動乱の始まりだった。