「世界発2010」『朝日新聞』から

[切り抜き]「世界発2010:ハイチ絵画を救え:美術館倒壊、1万4000点被災」『朝日新聞』2010/4/15

 ハイチ絵画を収集した私設美術館が倒壊。世界最大のコレクションが、埋まってしまった。それを、自衛隊が国際支援として、掘り出したという。1万1000点は無傷で回収されたが、500点が復元不能、2500点が破損状態だという。
 個人だと、そりゃ、修復も進まないだろうなあ。しかし、画材を配るチャリティーとはいえ、絵を売ってしまっていいのだろうか…
 ネット上に情報が少ないなあ。


 つーか、そもそも、国立美術館もないのがすごいな。ハイチの歴史を検索すると、もう、なんというか無惨としか言いようがない歴史だしな。どうして、こうなるまでほっといたというレベル。

[切り抜き]「世界発2010:インドもう一つの差別:北東部出身者 首都で暴力被害」『朝日新聞』2010/5/19

 東南アジア系の顔つきの東北部出身者が、差別どころか、暴力被害に晒されている状況。こういうのを見るにつけ、インド人への評価が下がっていくなあ。地元の不動産業者の言い訳が、まさに、差別の標本みたいな言動だな。
 男性はいきなり暴行されたり、女性はセクハラや強姦事件、家賃や商店ではぼったくられるって、なんじゃそりゃ。

[切り抜き]「世界発2010:民話語る声 再び:10年ぶりベルベル人の祭り:モロッコの山村」『朝日新聞』2010/7/21

 アトラス山中のベルベル人の村で、10年ぶりに、祭り「アマワ」が再興されたという話。イスラム以前からの文化を伝承するベルベル人の口承文学の世界。そして、それがテレビによるアラビア語の前にかき消されようとしている状況。文化人類学を専攻する学生の現地調査で、価値が再認識され、村人主導で再開にこぎ着けたと。これ、2011年以降は、どうなったんだろうなあ。


 アトラス山中に、多数のベルベル人が居住するが、公教育からベルベル語が排除され、さらにマスコミの情報流入で、ベルベル語話者が減少していたが、モロッコ民主化の進展で、やや持ち直している状況。
 あとは、厳格なイスラム教の流入で文化が変わりつつあるとか。
 つーか、モロッコも、たいがいアレな国だよなあ。


 ヘンゼルとグレーテルに似た話とか、どういう話が語られているのだろうか。

[切り抜き]「世界発2010:消えた若者 突然『戦死』:『ゲリラだった』軍ねつ造?:南米コロンビア」『朝日新聞』2010/7/23

 最近、和平が進みつつあるコロンビアの話。なんか、左翼ゲリラへの反発ばかり強いけど、政府側もたいがいエグいことしてるんだよなあ。
 ゲリラと関係ない若者を誘拐して、「ゲリラ」として殺害。それによって、ゲリラを殺害した時に支給される報奨金を得ていた。まあ、どこの軍でも、こういうインセンティブ体系を導入したら、やらかしそうな所業。そりゃ、武装した人間より、無防備な若者の方が、楽だしなあ。
 この時、当選した「新大統領」が、和平を推進したのか。軍人が和平を推進して、文民タカ派がひっくり返しにかかるってのが、なんとも。