笹木さくま『女神の勇者を倒すゲスな方法 1-2』

 ふと手に取ったら、読みふけってしまった。
 とりあえず、リノちゃん、大天使。
 おいしい食事をしたいと言う魔王の娘、リノの願いで地上に出てきた魔王さま一行。しかし、何度死んでも蘇る女神の勇者に襲撃される。何度撃退しても、戻ってくる、勇者に業を煮やした魔王は、勇者をなんとかできる「知恵者」を呼び出し、それによって呼び出された主人公、真一は女神教の勇者を、「心を折る」ことで、撃退しようとする。
 まあ、「ゲス」というよりは、話の通じない女神教の一部信者を、アホみたいな方法で、陥れる感じか。本気でゲスにやるとドン引きものだけど、手段がバカバカしいネタを投入してくるので、バランスが取れている。一巻の、ヒューブを陥れるところは、セックススキャンダル暴露で、割と基本的だけど。二巻のアイドルで聖女に対抗とか、素っ頓狂で楽しい。
 ヒロイン陣がいいなあ。チョロ勇者アリアン、ツンデレ毒舌メイドのセレス、魔王の娘で天使なリノ。個人的には、アリアンが好きです。