水野良『グランクレスト戦記4:漆黒の公女』

 マリーネのターン。連合からの和平の申し出を受けて、体制立て直しの時間を得たマリーネは、スタルクの反抗勢力を徹底的に叩き潰し、ブルタヴァ・オゼールの君主を従属。さらに、同盟の制度を組み替え、「選帝侯制度」を創設。さらに、スタルク攻めの際に、ミルザー太子を覇道を歩むパートナーとして引き込むことに成功する。
 ダルタニアを寝返らせ、スタルクにもノルドの軍勢を入れて。磐石の態勢でアルトゥークへ侵攻。連合の君主会議の結果から、それを、座視するしかないアルトゥーク伯。ノルド軍の海からの攻撃もあって、アルトゥーク伯ヴィラールは最終的に討取られることに。同時に、ヴァルドリンド軍も、激しい抵抗の前に、大損害を受け、いったん兵を引くことに。
 一方で、その間に、テオがブルタヴァ軍を、ラシックがオゼール軍を撃破。逆侵攻で制圧する。そして、独立勢力形成の方向に動き出す。


 アニメでは、このあたり、まるっと省略されて、話が見えないけど、マリーネは充分な足場ならしを半年ほどかけて行ったわけね。正直、そのあたりは、ナレーションでも入れるべきだったと思う。
 その、半年ほどの時間を利用して、シルーカとテオはイチャコラと恋愛モード。巡察に見せかけた領内デートで、正式に恋人関係に。恋愛モードのシルーカさんは、チョロかわいいな。


 最終的な敵は、エーラムの魔法師協会か。そりゃまあ、混沌がなくなったら、完全に無力化されてしまうわけだからな。一方で、聖印教会というのは、どういう思惑の組織なのだろうか。