蝸牛くも『ゴブリンスレイヤー 4』

 今回は短編集。いろいろと、登場人物を組み替えてのお話がメイン。というか、「TRPGの中の世界」でテーブルトークRPGをプレイするって、メタ感がハンパないなあ。
 2章目は、ゴブリンスレイヤーの幼いころの話かと思った。運が良かったゴブリンスレイヤーといったところか。
 ほとんど通りすがり程度にしか出てこない新米の戦士と聖女やギルドの酒場の女給、さらにはゴブリン視点からのゴブリンスレイヤーとか。牛飼娘と女神官や妖精弓手と受付嬢といったあまりない組み合わせ。あるいは、ゴブリンスレイヤー、槍使い、重戦士の即席パーティの亡霊化した魔術師退治。そして、ゴブリンスレイヤーの仲間になった亜人三人組のパーティ結成の経緯。
 本書で金が必要とゴブリンスレイヤーが騒いでいたのは、そういうことか。それは、デリカシーなさすぎるというか、らしいというか…