ふと気がついたら、アゼルバイジャンとアルメニアがほぼ全面戦争に入ってて、ビビる。今年はきな臭かったとはいえ…
90年代のナゴルノ・カラバフ紛争では、アルメニアが優位に戦ったようだが、その後、四半世紀、オイルマネーを持つアゼルバイジャン側が、数的にも、質的にも、優位に立っているようだな。特に、戦争を左右する航空戦力で、アルメニア側は水をあけられている。
アルメニア側からの公開映像と、アゼルバイジャン側の戦果発表からすると、アゼルバイジャンが準備をして仕掛けた本格攻勢のようだなあ。
侵攻作戦中の機甲部隊に対して、砲撃やミサイル攻撃をしかけている映像がアルメニア側から発表されている。また、全国境で砲爆撃が行われているそうだから、アゼルバイジャン側はかなり大規模に準備していたんじゃないかなあ。
アゼルバイジャンの発表でも、ナゴルノ・カラバフの被占領地域を「解放」したという発表が多いし。防空システムを無人機で撃破する映像も公開されている。
アゼルバイジャンの大統領は、「アルメニア軍の行動は計画的なもの」「アゼルバイジャン領への侵食をも目論むもの」と非難しているようだが。
見たところ、アゼルバイジャンが優位のようだが、どこまで圧倒できるのかね。アルメニアは全面動員をかけているようだが。
しかしまあ、早速、トルコがアゼルバイジャン側に立っての参戦発言をしているし、状況によってはアルメニアが両面から袋だたきに遭う可能性も。アルメニアにはロシア軍が駐留しているそうだが、ロシアはどういう態度を取るのか。カスピ海沿岸に敵対国家が出現するのはありがたくないだろうし、ほんと、どうするんだろう。
こうしてみると、アルメニア、周囲の国、全部と仲が良くないのだな。ジョージアとは表だっての対立はあまり聞かないけど、親露のアルメニアと、ロシアと一戦交えるまでやったジョージアが仲が良いとは思えないし。
ここいら、あちこち飛び火しそうで嫌だなあ…