ムーンライトノベルズから読み終わった作品メモ

『妹と結婚相手を交換することにした』

 筋肉フェチ令嬢が理想の相手をゲットするまで。
 とりあえず、ヒロインのセヴリーヌさんがいいなあ。跡取り娘としてガッツリ実務と淑女として鍛えられた優等生。積極的に迫って、知識もあるのに、あっさり返り討ちにあう恋愛防御力の低さがたまらないものがあるなw
 製鉄を主要な生業とする子爵家と鉄鉱石を産出する辺境伯の関係強化のため、妹が辺境伯へ嫁ぐ話が打診されていた。しかし、妹リュシーは強面の辺境伯を嫌がったため、一計を案じたセヴリーヌは、将来の婿候補と家督を妹に譲り渡し、理想的なアルチュセール伯に自分を売り込もうとする。
 冷静で計算高い淑女の仮面を被ろうとすると、あっという間に仮面が剥がれて真っ赤になって翻弄される。辺境伯の館で既成事実を作ろうとして夜這いをかけたら、「違うんです!なんだか、予想よりも恥ずかしいです!」とか、真っ赤になるのはたまらんなあ。

『酔いどれ悪役令嬢は今日も素面で後悔する』

 「だ、大丈夫ですわ…、私には命の水(強めのお酒)がありますわ!!」が笑う。昼間から強い酒で性格を変えるって、アル中一直線w
 傲慢でかんしゃく持ちの悪役令嬢メルティは、気弱であがり症の日本人飯島澪であった前世を思い出し、元通りの悪役令嬢を続けられなくなった彼女は、なぜかお酒の力を借りて悪役令嬢を続けようとする。しかし、婚約者の王子様は、酔っ払ってないモードのメルティに惹かれるようになってしまい…
 気弱キャラの悪役令嬢がいいなあ。つーか、なんで悪役令嬢を続けようとするのかw

【悪役令嬢】入荷しました。 ― 『ざまぁ』出来なかった元侯爵家令嬢は、『高級少女娼婦』に堕ちた ―

 大店の若き当主で、娼婦のはじめての客になるのが趣味のハリス・アライン。
 あるとき、訳ありの少女たちを集める高級娼館から、王太子の婚約破棄で娼婦落ちした「悪役令嬢」エルメラの初客のお誘いが。それを買ったハリスは、結局、傾国級の彼女に逆に落とされてしまって…
 「悪役令嬢」が危険物扱いの世界というのがおもしろい。あと、ハリス家が訳あり令嬢の巣窟になったりw

国を追い出されたら隣国の皇帝にお持ち帰りされました

 王太子に婚約を破棄され、国外追放にされたアリアーヌ・サジェス。国境の森に放置された彼女は、そこに現れた隣国の皇帝レオンスにお持ち帰りされてしまう。なぜか、后に迎える気万端で準備が整えられていて、かわいがってくれる親戚の養子となった彼女は、愛をささやくレオンスにだんだんとほだされ、熱愛関係になっていく。
 昨年の五月から更新が止まってるのが残念だな。冤罪はどう解決するつもりだったのだろうか。アルファポリスでは、もう少し先まで掲載されているようだが。

婚約破棄される悪役令嬢に転生したので、逃走計画を立てたのですが

 ヒロインのバッドエンドを押し付けられた悪役令嬢w
 前世の記憶を思い出し、自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生していることを知ったヒロイン、ノワールは、将来の断罪と国外追放に備えて役立つ知識の習得と逃走資金の確保につとめる。
 しかし、ゲームと違いノワール大好きな王子は、調べたあげくノワールが逃走を図ると見抜き、「監禁孕ませエンド」に突き進む。逃走資金確保で攻略対象の商人の好感度を中途半端に上げていたことが災いし、かつ、8年間逃げていた事もあり、脱出直前に捕まり、閉じ込められることに。「幻の王妃」不可避w

絶対、離婚してみせます!! 皇子に利用される日々は終わりなんですからね

 女性向き小説の獣人系だと、「番」が重要なワードになるのだな。というか、男性向け媒体では、あんまり獣人という存在そのものがクローズアップされないか。「運命のつがい」とか、「君にしか反応しない」系のお話が、女性にとってキュンとくるのかね。浮気の心配が無いのは確かだろうけど。
 ヒロインは第五王子の正妻にして、公爵家の娘ラケシス。愛されていると思っていたが、あるとき、第五王子サリオンが彼女が気持ち悪いと吐露しているところを立ち聞きしてしまい、さらに側妃を迎えるという話を聞き、ついに愛想が尽きてしまう。しかし、皇子と結婚する条件で助命された彼女は、兄妹の様に育った第四皇子ダグラスに助けを求める。
 結局、ざまぁされたのはいろいろと状況を悪くした皇帝だけ。
 サリオンとは信頼関係の結び直し、ダグラスとも無邪気に恋愛を楽しむという風にはいっていない結末。もう少し、ダグラスの心情が分かりやすい描写が欲しかったところかなあ。

その名前は知らない

 第二王子の婚約者だった無垢な令嬢が、第一王子の蛇のような執着にパクリとやられてしまう話。自分を見つめない者を手に入れたい、か。
 婚約者を大事にしない弟を放置して、心が離れるのを待つ。その上で、外堀を埋めていくという。丸め込まれるラフィさん、ちょっと心配になりますなあ。第一王子の側近辛そうw