今年も、30冊程度読了。読書ノートに積み残したのが四冊ほど。どうも、書く方がエンジンかからない。
おおよそ、サクサク決まったけど、最後の一冊、どれを入れるか、出すかで迷った。
10位 グレゴリウス山田『中世実在職業解説本:13世紀のハローワーク』
奇書。中世から近世に実在した職業を、ゲームの攻略本の体裁でパラメータを付して、イラストを付した体裁の本。百花繚乱の職業が楽しい。
9位 リー・ネヴィル『ヴィジュアル版現代の地上戦大全:中東、ウクライナの前線から戦術、将来戦まで』
ちょっと散漫な感じもあるけど、ウクライナ戦争を中心に、最近の陸戦の戦訓をまとめまくった本。ドローンとシグネチャー管理の大きさ。8位 図師宣忠他編著『史料と旅する中世ヨーロッパ』
西洋史枠。西洋史の初学者むけの、ワーキング付き参考書。紹介する史料のチョイスがおもしろい。あと、日本語訳された史料が収録された書籍のリストも便利。
7位 瀬田勝哉『木に「伝記」あり:巨樹イチョウの史料を探して全国を歩く』
一本のイチョウの木の「伝記」を描いているのがおもしろい本。岡山県奈義町の菩提寺の大イチョウに冠しては、享保年間から断続的に史料が残っていて、成長状態も追える。それらの記録をきちっと取って、残してきた人々の思いも印象深い。史料を残すこと=郷土愛だなあ。
6位 今村規子『史料でみる和菓子とくらし』
江戸時代を中心に、和菓子に関わる様々な情報を紹介する本。写真が多く紹介されていて、楽しい。パッケージたる井籠や菓子袋が興味深い。あとは、江戸時代の実物菓子が残っていたり。様々な絵画や製法書などのお菓子に関する情報など。
5位 阿古真理『日本の台所とキッチン:一〇〇年物語』
台所が、社会構造と密接に関連しながら変化してきた。しかし、実際に「理想」のキッチンというのは、なかなか実現していない。設計者と使用者が一致していないジェンダー的問題。キッチン設備の変化が、「家庭料理」の質にも影響しているというのが興味深い。
戦前の「台所改善運動」、戦後から高度成長期の公団住宅が先端を行った時代、システムキッチンの進化。
4位 三橋さゆり『山の向こうから水を引け! 地図と地形でわかる日本の川と流域外分水』
タイトルの通りの、水系を超えた導水工事を地図と写真で紹介する本。富士山の周囲では近世にさかのぼる流域外分水のトンネル工事があり、大規模な分水工事は近代に入ってから目立つようになり、主だったのは戦後。現在の巨大都市を支える水道事業になっている。湖の水位を水門で完全にコントロールしたり、ポンプで高所に水をあげたり、重力で配水するために流路を工夫したり。
3位 クレア・フィリップス『V&Aの名品でみるヨーロッパの宝飾芸術』
ヴィクトリア&アルバート博物館に収蔵されている装飾品コレクションを紹介する本。絢爛豪華で楽しい。金細工や宝石だけでなく、磨いた鉄やアルミニウム、化石などなど、いろいろな素材がアクセサリーになり得る。様々なデザインの装飾品が紹介されているけど、これらを身につけるとなると、なかなか邪魔くさそうではあるなあ。古い時代の宝石はカットの仕方であまり魅力的に見えないなあとか、宝飾細工の見事さとか。









