松井邦夫『日本・油槽船列伝』

日本・油槽船列伝

日本・油槽船列伝

日本のタンカーの始まりから太平洋戦争の終結まで。主要なタンカーを個別に解説している。最初の帆走タンカー宝国丸から川崎型油槽船、戦時中の戦時標準型タンカーまで。
それらのタンカーの大半が昭和19年あたりに米軍に撃沈されているが、最後の悲惨なこと。潜水艦の跳梁を許し、空母機動部隊に殲滅される輸送船団。護衛の海防艦も撃沈されるし、もっとよわい駆潜艇にいたっては… 「ごらんの有様だよ
あと、生き残った第二次建造計画の大型タンカーの多くが南氷洋捕鯨に関わっているのが興味深い。