車優先じゃなくて外国のコピーが問題なんじゃないの?

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 ビローンといつまでも外に広がっていく住宅開発と都市外延部での大規模商業施設の叢生を押さえるだけでも、それなりの効果は望めると思うのだが。コンパクトシティ云々以前に、スプロール的拡大で都市空間が限りなく薄まっていくことが問題なのだと思う。「熊本都市圏」を取ってみても、新たな中心が出現するならともかく、四方八方に半端な中心が拡散して行っているように見える状況だし(それでも熊本都市圏は比較的求心的な構造が保たれている方かもしれないが)。
 その上で、職住の近接化とか、交通システムの改革の問題が射程に入ってくるわけで。

個人的にはいっそのこと、ショッピングセンター中心のまちづくりというのも考えないといけないと思うんですよ。一見妙案だけど、イオンにやらせるのはリスクが高い。そこでノウハウを持っている会社(イオンに限らず)とフランチャイズのような契約を結んで土地と実際のオペレーションは富山ライトレールをイメージすれば良いと思うのですが、自治体主導の会社にやらせる。そこに路面電車なりバスなりのターミナルを設けるわけです。要するに、みんなジャスコに買い物に行くのではなくジャスコに入っている文化的な専門店に行きたがるんですよ。

これはこれで一つの見識だと思うが、一つのショッピングセンター絞る政治的調整ができなければ、無意味なのでは。自治体同士で誘致合戦を行なったあげくの泥沼とか、不動産利権を巡って議会大荒れ疑獄事件連射とか。30年位前の段階で、各種の中心的施設(病院役所商店などなど)を一貫して集積する施策が行なわれていればともかくとして。金がない現状では、そのあたりも望み薄。


 個人的には、まとまった土地が空くと、すぐにマンションが建てられてしまうのも問題だと思う。マンションが建つと、もうその周辺は町並みじゃなくて通路になってしまう。自転車なんかで出歩いていると、その落差にはもう愕然とする。