下斗米伸夫『アジア冷戦史』

アジア冷戦史 (中公新書)

アジア冷戦史 (中公新書)

 ロシアの専門家による、ソ連資料を主にして描かれた、東アジアの冷戦史。
 東欧の一元的な共産主義体制に対し、東アジアではソ連と中国の二極を軸に多極構造だったことを明らかにする。ソ連側が東アジアに対する情報や組織などを持っていなかった結果、その地の共産党に対し直接的な介入ができなかったことを指摘。
 冷戦時代の共産圏の動きに対して、知識がないため、本書がどの程度興味深いかはよく分からない。